死んでも損したくないから貯蓄する・・・??
リアルで投資の話をする機会は少ないのですが、この間会議がひと段落ついたタイミングで会社の同期が仮想通貨の話題を挙げたところから、珍しく投資話に花が咲きました(?)。
A「仮想通貨ってまだやってる人いるのかな?w」
B「いやー、あんなんもう終わったでしょ。CMもやってないし欲に負けてビットコイン買ったやつ大損したんじゃね?w」
私「お、おーそうだなぁ(言えない・・・。リアルタイムでがんがん買い増ししてるなんて口が裂けても言えない・・・)」
A「そうだよなあw あ、そういえばこの前銀行行ったら投資信託薦められたんだけど~。なんかNISA? とか意味わからんかったw」
B「あー俺も! あれ受付の子のノルマらしいぞ。というかそんな良い話なら他人に薦めずに自分がやれよってw」
A「それな! 投資って儲かるかもしれないけど、損するかもしれないから絶対嫌だわ。死んでも損したくないから少しでも利率の良いネット銀行探して定期預金してる!」
私「!!!」
・・・とまあ、会話の内容はだいたいこんな感じでした。細かい言い回しはともかく、デフォルメなんてしてませんよ。世間一般がどうかは知りませんが、少なくとも私の周りにいる年収500~600万円程度の普通の人たちの認識はこんな感じなんです。彼らが投資の勉強をしていないことは会話から明白ですが、この中には真理も含まれていますね。
●銀行が薦める投資信託を買ってはいけない → ろくでもない商品もあるし信託報酬も高い
●仮想通貨は終わった → 大半の仮想通貨が終わるのは正しいでしょう。でも競争を勝ち残った一部の通貨はバブル期の高値を超えると見ています。XRPとかETHとかね。
投資しなければ100%損をします。
100円だったジュースは10年後には120円になっています。物価が上昇するとお金の価値が下がります。今年の1万円が10年後には8000円の価値になっているかもしれません。今の1万円と将来の1万円の価値は同じではないのです。これはもう資本主義として当たり前のことです。デフレに慣れ切った日本が異常なだけで(日本人は極端に値上げを嫌うので、企業は量を減らして「実質値上げ」なんてするんですよ)。
いくら定期預金で利率の良い銀行を探そうが、このグラフを見れば明らかなように貯蓄では資産は目減りしていきます。インフレに対抗できないのです。これが貯蓄すると100%損する理由です。銀行の金利がインフレ率を上回るのならそれでも良いんですけど、現在の日本の状況では期待できません。
実はこの「今の1万円と将来の1万円の価値が同じなわけない」ということに気づいている女性が私の同期にもいるのですが(飲み会の際に自分からそう発言していたから「おっ!」と思ったんですよ)、じゃあ彼女が投資をしているのかとうと、不思議なことにいまだにしていないのです。そこに気づいていながらなぜ・・・?
彼女の場合はこちらが背中を押せばすぐにでもインデックス投資を始めそうな気配はあるのですが、やはり「投資」というものに対しては多くの方がそれだけの敷居の高さを感じているのでしょうね。投資が怖い人は、とりあえず月1万円からの積立投資をしてみれば良いのです。これなら積立貯金とほぼ同じ感覚で投資ができますよ。
毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 忙しいビジネスマンでも続けられる (Asuka business & language book) [ 姜忠道 ]
↓クリックしていただけると非常に励みになります!