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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

アーリーリタイアで年金はどれだけ減るのか?

 

 

 

はじめに

  前回記事では、アーリーリタイアした場合の退職金の変動について試算しました。

www.midorineko.work

 結果、私の勤務先における退職金は、55歳以上の早期退職であれば60歳で定年退職した場合とほとんど同じ金額受給できることが判明しました。

 しかし、アーリーリタイアで影響を受けるのは退職金だけではありません。

 今回の記事では、早期退職することによって将来の年金受給額がどの程度減額するのかを調べてみたいと思います。

 なお、試算にはこのサイトを利用します。

年金シミュレーション : 三井住友銀行

 

 最新の「ねんきん定期便」があれば正確な年金額が試算できますが、なくてもそれなりに正しい(であろう)結果が出ますので、定期便が見つからない人もとりあえず一度やってみることをオススメします。

 将来の年金額がわかっていれば、人生設計も立てやすくなるはずですので。

 

 


 

60歳まで働いた場合の年金額シミュレーション

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 配偶者については、今回は計算せずにおきます。

 我が家の場合は共働きで同じ職種のため、単純に私の結果を2倍すればほぼ正確に算出されるはずだからです(実際は免除期間や就業開始年によって多少は変わりますが、今回はシンプルにやります)。逆に配偶者が専業主婦の場合や夫婦間で大きく年収が異なるような場合は、計算した方が良いでしょう。

 

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 どんどん入力していきます。「現時点での老齢厚生年金額(年額)」の入力の際にねんきん定期便が必要になります。

 

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 はい。というわけで、私が60歳まで働いた場合に65歳から受給できる年金額は、厚生年金と基礎年金とを合算して16万円/月だということがわかりました。

 比較しやすいように年額に直すと、192万円/年ですね。

 

 

 

55歳まで働いた場合の年金額シミュレーション

 続いて、55歳でアーリーリタイアした場合のシミュレーションを行います。

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 このように、「就業終了のご年齢」欄に「55」を入力します。他は先ほどと同じです。

 

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 結果です。私が55歳まで働いた場合に65歳から受給できる年金額は、厚生年金と基礎年金とを合算して14.1万円/月です。

 年額に直すと、169.2万円/年

 

 よって、60歳まで働いた場合と比較すると192 - 169.2 = 22.8万円/年が減額されることがわかります。

 (※基礎年金部分に関しては退職後も払い続けるため、何歳で退職しようが変化はありません。)

 

 うーん、仕方ないとはいえこの差は結構大きいように見えるなあ(^^; せめてアーリー退職後2年間の任意継続は考えたいところ。

 

 

 

 

年金4割カットを考慮に入れてみる

 古い記事ですが、2016年の時点でこんなことが言われています。

年金制度改革法案を強行採決──65歳支給のままなら「将来の年金は4割カット」 | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する

 

 年金制度が現行のままであれば、年金は20年後に4割カットだそう。2016年から見た20年後なんて、私は思いっきり煽りを受けますよw

 この記事の信ぴょう性はわかりませんが、最初から4割カットで計算しておいた方が、後で「こんなはずじゃぁ……」と嘆く羽目にならなくて良いと思います。となると上の計算結果もかなり変わってきて、

 

  老齢基礎年金
(4割カット)
老齢厚生年金
(4割カット)
年額
(万円)
60歳退職 3.84 5.76 9.6 115.2
55歳退職 3.84 4.62 8.46 101.52
差額 0 1.14 1.14 13.68

 

 こうなります。

 

 うわあ、こいつは酷いや…。55歳退職だとたったの101.52万円/年ですよ? いくらなんでも国民年金まで4割カットになると自営業者は破滅老人まっしぐらなのでそこまではいかないと思いますが、こうなる可能性もゼロではない、と。いったい誰がひと月3.84万円で暮らせるというんでしょう

 なんだか暗い数字が出ちゃいましたね。

 

 ↓こっちの記事も参考にどうぞ。

www.midorineko.work

 

 

他に収入の途を準備しておく必要アリ

 上述のような結果を見てしまうと、将来公的年金だけで余裕ある生活を過ごすのは不可能に思えてしまいます。よって、どうしても公的年金以外のキャッシュフローを拡大する必要がありますね。

 ちなみに私の場合、

 

 ◎企業年金(有期):65歳~84歳:10万円/年

 ◎企業年金(終身):65歳~  :10万円/年

 ◎iDeCo      :61歳~80歳:30万円/年

(ただしiDeCoは利回り3%での運用に成功した場合の金額)

 

 が将来もらえるように毎月拠出しています。これで55歳退職であってもキャッシュフローは、少なくとも65歳~80歳の期間に関しては151.52万円/年まで上げることができます。

 今55歳でリタイアした人は公的年金だけで169.2万円/年なんですから、これだけ頑張っても4割カット分を取り戻すことはできないんですね。何たる処遇か。

 

 

 

共働きの力!

 しかし共働きの場合、配偶者側にも年金パワーを期待することが可能です。

 

 ◎公的年金    :65歳~  :101.52万円/年

 ◎企業年金(有期):65歳~84歳:10万円/年

 ◎企業年金(終身):65歳~  :10万円/年

 ◎財形年金     :65歳~84歳:18万円/年

 ◎個人年金    :60歳~79歳:15万円/年 

 

 妻のキャッシュフローは大体こんなものだと思います。財形年金はともかく、個人年金についてはよくわかりませんので適当に書いてますが。

 

 2人分を合わせると、リタイア後のキャッシュフローは、

MAX時:300万円/年 min時:223万円/年

 くらいが期待できることになるようです。

 

 300万円あれば結構色々できそうですが、夢の世界一周旅行をするには心もとないですね。それに私の退職~妻の公的年金開始の5年間については、やはりほぼ無収入です。この点、目標としている金融資産から200万円/年の収入が得られるならば心強いことこの上ないです。

 実現目指して頑張るしかないですね!

 

 

 

計算することは他にもある

 前回記事で退職金の計算を、今回記事で年金の試算をしました。

 他に計算が必要なのはリタイア後のまとまった出費ですね。子どもの教育費、家の修繕費、車の買い替え費、子どもへの援助、両親の介護費用(これはあまり想定していないんですが、発生する可能性もあります)などなど。

 

 今後どこかでこれらをまとめて計算しないといけません。

 イケる! と思ってアーリーリタイアしたは良いものの、肝心の世界一周旅行費用を捻出できなければ意味がないですし、今の両親がしてくれているように子どもへの援助はできるだけしてあげたい。当然ですがお金はあればあるほど良いのです。

 

 時間を削って労働すればお金は手に入りますが、お金を使うための時間が取れない。退職すれば時間はあるけどお金は入ってこないというジレンマ。

 投資と並行して少しずつでも良いのでなるべく丁寧に、ライフプランをシミュレーションしていきましょう。

 ↓マネーセミナーに参加して基本を学ぶのも一つの手段です。 

  

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