英語多読したり投資したりFIRE目指したり

30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

経営者も結局は"g"に過ぎないということ

 私は数年前までいわゆる「仕事人間」でした。

 労働組合に入って職場の環境改善に躍起になり、交渉では核弾頭のように現制度のおかしな点を徹底追及しまくり、おかげでお偉様方からは嫌味を言われたり疎まれたりもしてきました。とはいえ信念を持ってのことでしたので私も自分を曲げることはしませんでした。「若手にとって働きやすい職場の創造」をモチベーションに、本来業務以上の仕事も組合活動も全力投球してきたのです。

 
イラストでわかる知らないと損する労働組合活用法 (Illustrated guide book series) [ 水谷研次 ]

 

 しかし、55歳アーリーリタイアのために全力を尽くすことを決めたこの数年間で、自分の価値観は大きく変化してしまいました。

 労働環境を守ることは大切かもしれませんが、よく考えると会社の現労働環境は私にとって決して悪いものではないことに気づいたのです。

 

 私の場合、前職がワタミグループも真っ青なブラック企業だったために、転職先の会社(=今の会社)では何が何でも労働組合に入って老害どもをぶっ潰してやる!くらいの勢いで入社しました。もちろん採用された4月1日には誘われるまでもなくすぐさま労組へ加入、仕事以外の時間をかなり費やしこれまでがむしゃらにやってきました。

 その甲斐あって会社の環境は確かに改善したのです。今ではルーズな部分はあるもののパワハラなんて皆無ですし職員はみなやる気にあふれています。職員朝礼中に下っ端が冗談を言ってボスが叱るフリをするのが日常になっているくらいには職員仲だって良好です。(それはそれで問題あるような気もしますが(^^; 今のところ仕事にはプラスの影響しかないように見えます)

 

 そんな感じなので組合もここ数年はやることがなく、今後予想される環境悪化を未然に防止するため抑止力としての運動を続けていたような状況です。これは会社にとっては良い変化と言えるでしょう。組合なんて仕事がない方が良いに決まってるんですから。

 

 そして私の退職までの期間は、当初予定していた残り30年ではなく残り20年に短縮しています。だって私は何が何でも55歳でリタイアするのですから。定年まで勤め上げるわけでもない会社の環境にそこまで固執する必要があるのでしょうか。私はそんな風に考え始めるようになりました。

 

 確かに自分が入社した当時の職場には業務マニュアルすら満足に存在せず、何十年も居座っている老人たちが若手を育てもせずルーチンワークを繰り返しているような、ここは本当に会社なのかと疑うようなひどい有様だったのです。そんな手探り状態で業務をしなければいけなかった10年前からすれば今の労働環境は劇的に改善しています。そんなこんなで、私のもともとの組合活動の目的である「若者、特に新採用者にとっての労働環境改善」はすでに叶ったことに思い至ったのです。

 

 夢を持って入社してきた若者が労働環境の悪さに絶望し、自らの夢を見失ってしまうような事態にはなってほしくなかった。前職の頃の私と同じ道を歩んでほしくなかった。それが私の根本でした。

 

 私は十分頑張りました。組合報も月イチでガンガン発行しましたし、他の支社を含めた組合員で私の名前を知らない人はちょっとしか(笑)居ないくらいの働きはしてきたつもりです。今でも研修の場では組合員だと思って声をかけられることがあるくらいで、もう組合は脱退したと伝えると「えっ、近いうちに幹部になると思ってた!」と驚かれることの方が多いのです。

 

 でもね。労働組合の幹部になったところで、休日まで東奔西走するだけで得られるものがあるとも思えません。一方、毎月5,000円近い組合費を投資に回すことができれば、どれだけ我が家の将来にとってプラスになるでしょう

 ・・・こんな考えをしている時点で、私はもう以前の自分とは違ってしまっています。自分にとっても優先順位が、若手社員や会社の仲間たちよりも家族第一に変化してしまっていたのです。

 

 それに気づいた私は組合を辞めるとともに異動届を提出し、自ら志願して今の総務課へやってきたというわけです。総務課ですよ? 何なら組合の敵ですからね(^^; 寝返ってやったのですよw はっはっは!

 

 私は小心者ですので『嫌われる勇気』を持つことなんて到底できませんが、これまでのように自分の大切な時間や力を削ってまで会社や他の労働者のために頑張ろうという気概は消滅しています。それよりも今は投資を学んだりブログを書いたりする方に時間を費やしたいのです。

 

 今の会社で上り詰めてやろうと考えた時期もありました。

 でもね、経営者も労働者も結局ピケティに言わせればr>gのgに該当していますgはどうやってもrを超えることができないのです。

 

↓参照

www.midorineko.work

 

 そのことを知ってしまった今となっては、労使闘争にパワーを使うよりも本業をきっちりこなしながら投資スキルを磨いた方がよっぽど建設的ではありませんか?

 そう思い、今日も私は暗号資産を購入するのです。55歳アーリーリタイアに向けて。 

 

 

  
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