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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

お金に色は着いているか? 積立NISAと学資保険から考える

 

「○○保険」なんて単なるネーミングに過ぎない

 以前、こういう記事を書きました。

www.midorineko.work

 

 この記事の要旨は、「子どもが生まれたら学資保険みたいな返戻率の低い保険に入るんじゃなくて積立NISAで投資信託を購入して学費に充てた方が数倍お得ですよ」というものです。

 

 その後、ある方から「子どもの学費を投資でまかなうのは、なんか違うんじゃない?」というご指摘を受けたので、本記事を書いたという経緯です。

 

 先に書いておくと、おっしゃっていることはわからないでもないんですよ。私も、妻のご両親から娘のためにといただいたお祝い代を投資に回そうとはさすがに思いません。そういうお金は「何があったとしても絶対に失ってはならないお金」ですので、定期預金に突っ込んで娘が大きくなるまで冬眠させておきます。

 

 だけど、学資保険に関しては全く話が違います。あんなのは保険会社が上手いこと「学資」というネーミングを付けているだけで、実際の運用方法などは生命保険や介護保険と何ら変わりないのですから。子どもの学費を貯めるために貯蓄型の生命保険を利用する人がいるでしょうか? 居ませんよね・・・。

 

 であれば学資保険だって利用する必要はありません。詳しくは上に貼った記事をお読みいただければその効率の悪さが折り紙付きなのはお分かりいただけるでしょう

 

 

 

誰が運用するかだけの問題

 問題はそこではない、子どものための資金を「運用」や「投資」なんかで稼ごうという考え方が卑しいのだ!

 ・・・そういう声が聞こえてきそうですね(^^;

 

 ですが、学資保険だって結局は保険会社が運用している商品なんですからその主張は成り立ちません。運用している主体が違うだけなのです。

 百歩譲って個別株を購入し自分で運用するのであればまた話は変わってきますが、積立NISAの場合選べる商品は投資信託のみ。運用しているのは学資保険と同様、プロなのです。個人投資家から言わせれば「学資」などというそれらしい名前を付けて凄まじく低い返戻率で売っている商品の方がよほど悪徳だと思いますよ。

 

 

個人投資家はみな努力家

 日本人はどうもお金を汚いものだと認識する傾向にあります。しかしなぜか「労働」による「貯蓄」と「保険」だけは綺麗なお金らしいのです。反対に「投資」が生み出すお金は全て楽して稼いだ汚いものなのだ、という謎の先入観に支配されてしまっています。

 

 全然違います。

 

 投資で稼いでいる人というのは、学校が教えてくれないことを必死になって自ら学びに行った結果として利益を享受できたのであって、学生生活が終わったら勉強も辞めてだらだらと変わり映えのしない仕事を続け、給料が上がらないだの景気回復の実感がないだのと嘆くしか能のない会社員とは比べ物にならないほどの努力をしているのです。

 

 学生時代、成績優秀者に対して「楽して良い点取りやがって!」なんて誰も思ってやいないでしょう。努力に対する適正な報酬として偏差値が付いてきているだけなのです。

 

 よって何の勉強もせずに学資保険を利用する人がそれなりのリターンしか得られないのは当人の努力不足が問題なのであって、積立NISAで子どもの学費をまかなう選択をした人を攻撃するのは単なる八つ当たりに過ぎないと知るべきです。

 

 

 

お金に色は着いているか?

 労働で得たお金を学資保険に突っ込もうが投資に突っ込もうが、それによって得られた利益はあくまでも無色。お金自体に色なんて着いていません。

 もし着いているように見えるのならば、それは当人のかけている色眼鏡が映りこんでいるだけなのです。

 

 別に私は「何が何でも学資保険ではなく積立NISAを選ぶべきだ。全員そうしろ!」なんて言うつもりはありません。積立NISAは極めてリスクの低い商品ですが、それでも投資である以上、絶対に100%何が何でも間違いなく損失が出ないと言い切ることはできないからです。結果として学資保険の方がリターンが大きい場合だってあるでしょう。

 

 私が言いたいのはそういうことではなく、あなたがもし『教育資金の準備は学資保険で』という固定観念を持っているのならばその考え方は保険会社の宣伝によってコントロールされている可能性があるので、一度立ち止まって他の方法はないか考えてはどうでしょう? という提案なのです。

 

 繰り返しますが、お金に色は着いていません。必要な時に必要な色を着けるのは自分自身なのですから。

 

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