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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

宝くじは買った方が得な理由

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宝くじの期待値はいくらか

 前提として、宝くじの期待値は低く投資とかギャンブルとして考えるのであれば購入価値は皆無であることは、よく知られています。

 では実際にどの程度の期待値となるのか、2018年のサマージャンボを例にとって計算してみます。

  当選金額 確率
1等 500,000,000 1/10,000,000
1等前後賞 100,000,000 1/5,000,000
1等組違い賞 100,000 99/10,000,000
2等 10,000,000 1/5,000,000
3等 1,000,000 1/1,000,000
4等 100,000 3/100,000
5等 3,000 1/100
6等 300 1/10
夏祭り賞 20,000 1/5,000

 

 サマージャンボの当選金額と当選確率は、公式サイトからこの表のようになっています。計算してみると、1枚あたりの期待値はおよそ140円。 対して1枚あたりの購入価格は300円なので、パーセンテージで言えば47%程度だということがわかりますね。

 

 つまり買えば買うほど損をするわけです。なのに高額な当選金に釣られたマネーリテラシーの低い人ほど積極的に購入したがる商品でもあるという。だから宝くじというのは「貧乏人の税金」とか「合法的二重課税制度」とか、散々な言われようがされているんですね(^^;

 

※ちなみに、キャリーオーバー時のロト6ならもっと期待値は高いですが、それでも60%に満たなかったと思います。これはちゃんと計算したわけではなく、昔公営ギャンブルの期待値を調べに調べた時期の記憶だけで書いているのであしからず。

 いずれにしても宝くじは投資対象としては論外、ギャンブルとして考えてもイマイチだということです。

 

宝くじはコスパ最高の趣味

 しかし全く相反するようですが、私は宝くじを「趣味としてはコスパ最強」だと信じてたりします。ここからは宝くじの魅力をガンガン語るだけの内容ですので、不要な方は回れ右を。

 さて、ではどういう点がコスパ最強なのか。

 

1.たった300円で1か月以上楽しめる!

 サマージャンボ2019だと発売は7/2から、そして抽選は8/14です。発売日に購入すれば抽選日までは1か月間以上あるので、かなり長い期間にわたって

 

「当たったら何をしようかなあ~!

 家を新築しようかなあ~?

 海外旅行に行こうかなあ~?

 それともS&P500に全額突っ込もうかな~?」

 

 と妄想しまくることができるわけです。しかも24時間いつでも!

 

2.拘束時間、わずか2分!

 次に、この趣味にかかる拘束時間ですが、

「通勤途中に宝くじ売り場に立ち寄る」→「購入する」→「抽選日に当落チェックする」

 だけです(妄想タイム除く)。

 

 ・・・トータル2分! こんなにスマートな趣味が他にありますか?w

 

 無限にあると錯覚しがちな子どもの頃ならいざ知らず、大人になると「時間」というリソースは極めて大事なのです。新しく趣味を始めようにも、それにかかる時間・効果とその趣味が実生活に与える影響とを天秤にかけて諦めざるを得ない場合も多い中、たった5分間の拘束で生活に何ら負担を与えないというのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

 この点、同じギャンブルであるパチンコとか競馬とは比較になりません。パチンコや競馬だとどうしても半日とか1日とか長い拘束時間が発生してしまうため、宝くじのスマートさには遠く及ばないのです。

 いくら宝くじよりも儲かる期待値が高いとしても、お金よりも貴重な時間を奪われてしまうことを考えれば、私はあえてパチンコ・競馬をしようとは思いません。

 

 ※競馬はネットで買って結果だけ見るなら話が変わってきます。正直、「競馬好き=馬好き=隙あらば競馬場に足を運びたい」という先入観が私にはあるので(^^;

 またパチンコや競馬を趣味として行うことを否定しているわけでも決してありませんのであしからず。私自身もブログや飲み会なんかで時間を消費していますから、他の人から見れば馬鹿らしく見えると思いますし・・・。

 趣味は趣味ってことで、変にのめり込まなければ良いのではないでしょうか。

 

 

3.職場(や親族内)で堂々と話題にでき、しかも盛り上がる!

 職場で株やETFの話をすれば、空気が凍ること請け合いです。ふるさと納税は市民権を得ましたが、iDeCoでギリギリ、積立NISAもハードルが高い、ジュニアNISAあたりになってくるともう知らない方の方が多いくらいです。投資信託や個別株、債券はアウトでしょう。

 これは親族同士でも同じようなものです。

 

 このようにお金の話というのは仲間内であっても禁忌とされていることが多いのですが、なぜか宝くじだけはしっかりと市民権を得ていますよね。多分ですが、「どうせこんなの当たらない」というのが共通認識になっていて、しかしながら当たった場合の額が大きいことで「もし当たったら~」という話に花が咲きやすいのが原因なんじゃないでしょうか。

 

 知らんけど。

 

1枚買えば期待値は0じゃなくなる! 

 それともう一つ。宝くじは買わなければ絶対に当たりませんが、1枚でも購入すればその時点で期待値は0ではなくなります。

 0.00001%が0.00002%になろうが大差ないですが、純然な0%が0.00001%になるのは有か無かという決定的な違いがあるのです。

 

 話は変わりますが、12月に年末調整業務をやっていると、時たま「こんなに不要だろ!?」というくらい多くの保険に入りまくっている職員がいます。

 

 彼らに話を聞くと、ガンや高度障害になる確率がわずかでもあるのなら保険に入っておきたいのだそうです。そうすることで万が一の時に安心できるから、と。そしてそんな方々のうち何十人かに1人は本当にガンになり、「ああ、保険に入っておいて良かった~」となるわけです。

 

 ですが、もしガンや高度障害になる確率が純然たる0%なのだとしたらどうでしょう? いくら彼らでも絶対に支払われることのない保険になんて入らないと思います。

 私は基本的に保険不要論者なので保険にはほとんど入っていませんが(入っていたけど辞めました)、宝くじの場合も同じ論理が通用するのではないでしょうか。まず当たらないけど、万が一、億が一当たったら?というプラス方向の妄想です。

 

 とはいえ1等の当選確率は交通事故に遭う確率よりもよほど低いので、実際に当たりを期待して宝くじを購入する行為はナンセンスですけどね。

 

まとめ

 宝くじは公営ギャンブルの中でも期待値が低いため、投資対象とかギャンブルの対象としては不適切です。

 しかしながら、消費金額たった300円、拘束時間たった2分間という驚異の低コストで、1か月間以上いつでも金持ちになった自分を妄想する権利職場・親族内での話題を購入することができる点において、極めて優れたパフォーマンスを持つ優れた趣味だと言うことができます。

 

 300円とか3000円とかの最小ロットでだけ購入するのが正解です。

 どんどん買おう! 宝くじ!

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