英検1級を受験してきました!
#英検1級
— green cat (@kurukurukurage3) January 21, 2024
終わった。
Wが難しすぎて45分かかったせいで得意のRが崩壊、塗り絵になった…。Lは言わずもがな。
次回受けるとしたらもう数年後だろう…。
生まれて初めての英検受験、そして同時に生まれて初めての英検1級受験をしてまいりました。
まだ結果は出ていませんが、公式の解答速報が出ているのでWパート以外の素点は出せるのと、記憶が薄れないうちに当日の感触を書き留めておきたいので記事を書いた次第です。
各パートの感想
ということで、早速各パートの感想をば。
Vパート
過去問と比較すると、わりと簡単だったように思います。私の過去問の平均点は20点未満だったのですが、今回はなんと21点! これは過去最高得点に並ぶ高得点です。実は1問、二択で迷った末に誤りの方を選択してしまった問題があったのですが、それが合っていればATHでしたね。
Vパートは、後に書く理由でものすごく焦りながら解いたのですが、その割には十分以上な出来だったと言えます。
思ったのは、最後に4問出てくる熟語パートについては、決まりきった問題しか出ないな、ということです。もちろん誤りの選択肢は様々なのですが、正解の選択肢については過去問さえやっておけば解けるようにできているという。この問題に限らず、今回の受験は「対策」の重要性をこれでもかと見せつけられた回になりました。
Rパート
ここは、ダメでしたね。
本来私にとってRは得意パートで、最低でも13/16は取れる予定だったのですが・・・。ここもまた後述する理由によって、全く問題に集中できず、実際には11/16というポンコツな出来に終わってしまいました。
#英検1級
— green cat (@kurukurukurage3) January 21, 2024
終わった。
Wが難しすぎて45分かかったせいで得意のRが崩壊、塗り絵になった…。Lは言わずもがな。
次回受けるとしたらもう数年後だろう…。
出来はともかくとして、やはりそこは英検1級。内容は非常に面白く、communismの話とかepigeneticsの話とか、時間さえあれば楽しみながら没頭できる話題だったんですよね。時間さえあれば、ね…。
それでも、最後3問が塗り絵になったにもかかわらずこの出血で済んだのは不幸中の幸いでした。少なくとも、試験中の私の感触から言えば、もっと酷い点数でもおかしくなかったですから。
Wパート
今回の大問題パート。
私はこのWパートを最初に解き、その後でV→Rと解き進める戦略で臨むことを事前に決めていました。そしてWパートは、どんな問題が出ても対応できるようにある程度事前準備をしていました。わりと自信もありました。だってTOEICのS&Wでも、Wパートは170点(85%)を取っていたからです。今回、どんな問題が出たとしても25分間でまず及第点は取れるだろうと楽観視していました。
それが、ですね。
45分かかったんですよ、今回。
もう一度言いますね。
私は今回、25分で終わらせるつもりのWパートに、45分をかけて、しかも中学生レベルの幼稚な語彙と稚拙な構文しか用いることができませんでした。
なぜそんなことになったのか、Xのポストに書きましたので、ここで引用します。
1/7#英検1級
— green cat (@kurukurukurage3) January 21, 2024
自分の思考の流れを残しておきます。
まず、3本の柱をそれぞれ「環境問題」「食糧問題」などの具体的な問題に分け、「どの問題も科学で解決できる」とするのは論外と考えました。それだと1つの論点を無理やり3つにしているにすぎないし"Should"に正対していないと思ったためです。
とまあ、本番中はこういう思考の檻に囚われてしまったんですよね・・・。
私にとってはこの『Should science be relied on to solve humankind's problem?』という設問が、とんでもない難問に見えたんですよ。
ポストにも投稿したとおり、この設問にYESで答える場合のbodyとして
「1.○○問題は科学で解決できる」
「2.△△問題は科学で解決できる」
「3.□□問題は科学で解決できる」
と3つの具体例を並べるのは論外だと私は思ったんです💦 だって、人類の問題を解決するのに科学に頼る「べき」かどうかを聞いているのに、実際に解決できた実例を3つ挙げたところでそれって結局根拠としては1つにすぎないじゃないですか。どれだけ実績を語ろうと、それだけで科学に頼る「べき」という結論に至るのは一足飛びにすぎるだろう、と。これがもしshouldの代わりにcanと書かれているのなら、こういう具体例の列挙で十分な説得力が得られるでしょうが。
・・・ということで、この設問はもっと高い次元での解答を要求しているんだと、無駄に深読みしてしまったんですよね。そしてドツボにハマるという。
ここ、英検に詳しい人のポストを見ていると、むしろ「カンタン」と感じる人が多かったそうで💦
2023-3 英検1級を受験された皆さまにお聞きします。今回のEssayのTOPICはどう感じましたか?
— CEL Eikenコース (@CEL_Eiken) January 21, 2024
#英検1級
どうも、正解は私が初手で切り捨てた、科学が問題を解決した具体例を3つ列挙することだったようです。マジかよ・・・私の45分間はいったいなんだったんだ・・・。実際、翌日に公開された公式の模範解答でも、多くの方が主張するように具体例の列挙がなされていました。
そう、間違っていたのは私の方です。「対策」の重要性をなめていた自分の方。問題文にshouldと書いてあろうがcanと書かれてあろうが英検側が求めているのはそういう解答だし、ちゃんと対策してきた受験者側にはその意図がちゃんと伝わっている。彼らはきっと25分で英検の求める完璧な解答を書いている。でも自分にはできなかった。だったら、その意図を汲み取れなかった自分が間違っているのは当然です。
せめて、途中で立場をYESからNOに変更する英断ができていれば、状況は変わっていたようにも思いますが、科学関連の問題は何が出ても肯定の立場で書くと事前に決めていたことが仇となり、試験中にその選択肢は思い浮かびすらしませんでした💦
しかし、いくら後悔しても試験には制限時間があり、無情にも時は過ぎていきます。この停滞によって私のタイムマネジメントは大いに狂い、本来得意だったはずのRパートは時間切れで塗り絵だらけに、そもそも苦手なLパートは一切の先読みができず完全実力勝負せざるを得ない状況に陥ったのでした。。。
私の酷い体験をもとに、これから英検1級を受験される皆様に強く伝えたいことが1つあります。
Wパート対策で大事なのは、「エッセイの練習をすること」ではなく「英検1級用のエッセイの練習をすること」です。練習する前に、必ず過去問とその模範解答を読み込んでください。英検1級のエッセイが求めていることに、自分の思考を合わせにいくことが、何より肝要なのです。
Lパート
さて、上述のとおり、一切の先読みなしで臨んだLパートは、メンタルのボロボロさもあって、英文が左耳から入って右耳から抜けていくかのような酷い状態でした。難易度が高かったか低かったかすら判別できないほど私のモチベーションは下がっていました。ただ、じゃあ結果が悪かったかと言うと実はそれほどでもありません(※自分基準)。
このパートで感じたことを2つ書き留めておきます。
まず、これはTOEICの時も思ったことですが、練習時にイヤホンはあまり使わない方が良いですね。本番はスピーカーで音が反響するため、聞き取りにくさはイヤホンの5割増しになります。イヤホンなら聞き取れていたであろう内容が本番では頭に入ってこず、焦りが余計に焦りを生んで悪循環に陥る可能性があります。事前の段階でできる限り本番に環境を合わせておいた方が良いでしょう。
2つめは、少なくともリスニングが苦手な私のような人にとっては、Lパートの先読みにはあまり意味がないということです。
まず、パート1は選択肢が短すぎて先読みするメリットがないですし、パート3は問題ごとに与えられる10秒があれば、シチュエーションだけなら余裕で読み込めます(パート3はパート1同様に選択肢が短いので、これも先読みするメリットがない)。次にパート4ですが、これはたった2問しか出題されませんので、パート3終了直後~ディレクションの間と、シナリオ序盤でホスト側がインタビュー相手を迎え入れているシーンまでの間で、全選択肢に目を通すことが可能です。
唯一先読みが功を奏すると思われるのはパート2なので、ここだけはRパートで時間が余れば読み込むのもアリだとは思いますが、Lパートが死ぬほど苦手&先読み0の私でもとにかく音源に全集中することで7/10を得点できたことを考えれば、ここの先読みに貴重なRパートの時間を割くくらいなら、マークにズレがないかどうかとか、Wパートの文法ミスがないかどうかなどのチェックに時間をかけた方が総合的には得点が上がるのではないかと思われます。
もちろん、人それぞれ戦略があるでしょうし、得意苦手も異なりますから、自分に最適な方法を探してみてはいかがでしょう。
試験結果
試験の結果です。
本記事執筆時点ではWパートの結果が出ていませんので、V、R、Lの3パートだけの得点です。
V:21/25(84%)
R:11/16(68.8%)
L:19/27(70.4%)
計:51/68(75.0%)
このとおり、W大爆死の余波によって得意だったRが壊滅しましたが、過去最高得点(タイ)だったVパートで貯金を作り、先読みできなかったことがなぜかプラスに働いたLがギリギリ踏みとどまってくれたことで、なんとか二次試験に望みをつないでいる状況です。
もっとも、上述のとおり私のWパートは完全な準備不足によって、模範解答と全く異なる論点を稚拙な語彙と構文とで組み上げた超low-qualityな一品ですから、合格している可能性は限りなく低いものだと推察されます。
2月5日の合格発表日には、この記事に最終結果を追記することにします。
試験を通しての感想
英検1級は、はっきり言って高難度の試験です。体感だと、応用情報技術者と同じかもう少し難しいくらいです(体力的には圧倒的に応用情報の方がキツいですが)。私くらいの英語力だと、当日に心技体が揃っており、かつ過去問対策までバッチリやっていて初めて合格を勝ち取れるような厳しさです。
一方で同時に感じたのは、難攻不落では決してないということ。あくまでこれは試験。適切な方法で地道に実力をつけさえすれば、自然と合格圏に達することができる類のハードルです。
実際、1年前に英検1級の語彙問題を見た私は、ほぼすべての選択肢がわからないという、前代未聞の絶望を感じましたからね。それからたった一年間しか経っていませんが、今回の試験で私が最高得点率を誇ったパートは、外でもないVパートでした。英検1級は決して攻略不可能な敵ではないのです。
今回の結果がどうなるかはわかりませんが、もしダメだった場合は、また数年後にでもチャレンジしてみようかと思えるくらいの、面白い経験になりました。
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