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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

英語ゲーム多読の記録⑥【Checkmate! My Shogi Club President can't be this Cute! Demo※体験版】スペイン発?な将棋×恋愛ゲー

 

作品紹介

 Checkmate! My Shogi Club President can't be this Cute! Demoは、日本語未対応の将棋×恋愛ゲームです。サブタイトルは、『俺の将棋クラブ部長がこんなに可愛いわけない!』でしょうか。

 Staemの作品ページによると、対応言語が英語の他にスペイン語となっていることから、スペイン発の作品だと想像できます。もしかしたら日系なのかもしれませんが、それなら日本語に対応していないのが不可解なんですよね。将棋を海外に紹介するためのゲームという位置づけなので、あえて日本語を入れなかったということなのでしょうか?

 ※本作は、2023年8月11日現在、まだ発売されていません。今回プレイしたのは体験版です

 

 主人公は、一昔前に日本で流行ったいわゆる「ヤレヤレ」系。

 ↑成績が落ちて、学校に行く気力もない。そもそも人間が好きじゃない。学校を辞めようかとまで思ってるんだから、相当重症だなこりゃ。それでいて、生き生きと青春を楽しむクラスメイトに内心で憧れを抱いているという…。典型的な陰キャ思考。

 それが、アルビノっぽい超美人な将棋女子が多面指し(じゃないかも。"against several people at once" なので、相手がチームを組んでるだけの可能性も)しているとこに遭遇。魅入られてしまい、この子の気を引くために、「俺は何度もメジャー大会で優勝してる最強の将棋指しだぜ!」と、大嘘をつきます。ここで判明するのですが、主人公の名前は「フジタ タロウ」でした。そしてヒロインは「クロダ サクラ」。舞台設定は日本です。

 どうやら、将棋のルールさえも知らないタロウくんが、一目惚れ~大嘘をついてしまった相手サクラちゃんと仲良くなるために、将棋のルールを覚え、短期間で認められるほどの棋力を獲得していくゲームのようですね。

 そして妹が言うには、この世界では「棋力こそパワー」らしく、女子は将棋の強い男子と付き合いたいらしいのです。いや、ハチワンダイバーかよ!

 ↑なんだか懐かしの画面ですね。往年のTo heart(無印)みたいな感じで主人公の行先を毎日指定して様々なキャラクターと鍛錬、左下の棋力ゲージを上げていき、60日間以内にサクラに勝つことが目標になるようです。

 

 ↑例えば、自宅をチョイスすると、妹が実戦を積んでくれます。これはハンデありの将棋ですが・・・。見たことないわこんなのw 飛車と角が2枚ずつこっちにありますよ!

 ↑7手で勝ち! そりゃそうよ、どんな戦力差なんだw

 

 体験版は2日目終了時点までしかプレイできませんでした。それ以降は製品版を買いなさい、とのことですね。なんとなく雰囲気はつかめたものの、体験版ではヒロインのサクラがほとんど登場しなかったのが残念。もっとヒロインの可愛さを押した方がこういうゲームは受けが良いと思うんだけどなあ。

 

必要英語力など

推奨英語力:TOEIC550~、英検準2級~

 ゲームプレイ開始時点の私の英語力は、TOEIC905点でした(英検は受験歴なしですが、複数の語彙診断サイトで8,000語超の評価のため、準1級程度でしょう)。

 推奨英語力は、私が過去にプレイした中で最もレベルの低い"Garage:VAMP"と比較して、ほぼ同じかまだカンタンなレベルです。マニアックなエロ用語の代わりにマニアックな将棋用語(チェス用語)が出てくるくらいで、あとは学生生活で登場する単語が大半です。

 将棋用語は、チェスと似ていますね。

相手の駒を取る:capture

相手の駒を使う:drop

縦:row

横:column

成る:promotion

 厳密には、体験版を通して英検1級レベルの単語が2~3つと、それ以上のレベルの単語が数個だけ出てきましたが、その場で推測可能ですし、すべて読み飛ばしても何ら問題ありませんでした。

 さすがに関係代名詞がわからないとかのレベルだとキツイかもしれませんが、総合的に見てTOEICで550点も取れるなら十分でしょう。

 

推定プレイ時間:1時間未満

 体験版ですからね。ほとんどチュートリアルに毛が生えた程度で終わってしまいました。ただ、もしも本編が60ターンあるのだとすれば、クリアまでにはそれなりに長い時間がかかることが予想されます。毎日、詰将棋か本将棋を指すことになるのなら、全部で30時間くらいはかかるかもしれませんね。

 将棋って、それなりの実力者同士がやれば、切れ負けでもない限り一局あたり10分じゃまず終わりませんからね。30分かかっても何らおかしくない。

 あ、ちなみに私の棋力は町道場で三段程度です。将棋俱楽部24でのレートで言えば、1000とちょっとくらい。本気でやってる人には遠く及ばないにせよ、普通に町中でデュエルする分には、結構なハンデをつけてもまず勝つだろうというくらいのレベルです。だから、本当の初心者の方とか、本作がターゲットにしている海外の方とかがプレイする場合は、クリアまではるかに長い時間がかかると予想されます。ご参考まで。

 

よくない点

 どんな作品でも、良い点と悪い点がありますからね。両論併記はさせていただきます。良かった点は後から書くとして、まずは悪かった点を。

 

文字が読みにくい!

 文字がとにかく読みにくいです。フォントが結構小さいんですよね💦 そして私の環境だとフルスクリーンにしない限り、画面の下部が切れてしまってテキストの最後の行が読めません。これは人によってはキツイことでしょう。

 日本発のゲームだとこういうシステム周りでストレスが溜まることは少ないので、たまにこういうことがあると「ああ、俺今海外のゲームやってるなあ~」ってしみじみ感じること請け合いですw やっぱり日本はおもてなしの国なのよ。

 

音声なし

 本作は、音声がついていません。そのためリスニング練習には一切の効果がないと言えます。現時点では製品版の価格は不明ですが、安いと良いですね。

 

面白さが伝わりづらい

 これは体験版に対する苦言です。

 端的に言えば短すぎ。あまりにも短すぎて、将棋のルール説明と登場人物紹介、基本的なターンの進め方くらいしか情報がありません。これでは将棋の面白さはもちろん、ヒロインの魅力もまったく伝わってきません。

 果たしてこの体験版をプレイした人のうち何人が、本編を買ってまでプレイしたいと思うでしょうか? 少なくとも私は思いませんでした。将棋が好きな私ですら…。これ、マーケティング的に失敗してるように思うんですが、どうでしょうか。

 

おすすめな点

 とまあ、よくない点はこれくらいにして、次は良かった点について。

将棋初心者に優しい

 こういうゲームは、ストーリー進行上、ヒロインとの将棋対局に勝たなければそこでゲームオーバーになりがちです。そこでプレイヤーにもそれなりの棋力が求められるわけなのですが、体験版を見る限り、本作はかなり丁寧に初心者から徐々にレベルアップしていく道筋を作ってくれているものだと思われます。

 ↑再序盤では、妹が丁寧に各駒の動き方を解説してくれます。この後も、おそらく日数が経つにつれてほんの少しずつ難易度の高い詰将棋や本将棋をプレイすることになり、60日が経つ頃にはプレイヤーの将棋スキルが格段に上がっているのでしょう。だからこそ、60日というかなり長いプレイ期間を設けているのだとも想像できます。30日間ではそこまでの上達は見込めませんからね。

 

 ↑また、将棋の駒に慣れていない外国人向けに、駒のデザインをチェスっぽいものに切り替えることも可能です。日本人にとっては逆にやりにくくなりますが、初心者外国人向けには嬉しい配慮でしょう! ちゃんとおもてなし、してるじゃないですか!

 

VSコンピュータモード搭載

 将棋ゲーなので、もちろんコンピュータモードが搭載されています。

 ↑タイトル画面で、"PLAY VS COMPUTER"を選べば、様々なレベルのAIと将棋を楽しむことができるようです。

 ↑が、体験版で遊べるのはこのAIのみ。可愛いですね。

 ↑私が先手です。▲7六歩▽4四歩▲4六歩▽4五歩▲同歩▽7四歩と進みました(相手が2手目でパックマン戦法を明示してきたので、右四間飛車で攻めつぶしてやろうとしました)。

 ・・・が、将棋をかじったことがある人であれば、4手目▽4五歩の時点で、「あ、このAIメチャクチャ弱い」ということがわかるでしょう。

 ↑その後も、飛車をわざわざ取られる位置に動かしたり、と金を払わなかったり、意味不明な動きをしてくれたため、23手で勝ち。実際、棋力を測定できないほど弱く、いわゆる「接待将棋」ですね。

 ストーリーを進めて行けば、徐々に強いAIが解放されることになるんでしょうね。2023年現在の将棋AIは、最強棋士である藤井現七冠ですら手も足も出ないほどのレーティングになっていますので、このゲームではいったいどのくらいの調整がなされているのかが気になります。外国人向けっぽいし、そこまで強い相手は登場しないのかな?

 

おすすめ度

 おススメ度は、10段階でです。

 体験版では情報が少なすぎて、おススメともおススメじゃないとも言えないんですよね・・・。ただ、人に勧められる要素があまりにも少ないのでこの評価にさせていただきました。

 断っておくと、将棋部分の力の入れ具合は結構なものです。もしあなたが将棋に興味があったり、いわゆる「観る将」だったりするのなら、試しに本ゲームをやってみても良いかもしれません。将棋用語を身に着けることができれば、外国人と将棋を指すことができるかもしれませんよ!

 

まとめ

 私の興味とは非常にマッチしていますし物珍しさはあるものの、いかんせん情報が少なすぎでしたね。本編が公開されて、もし購入することがあればまた改めてレビューさせていただきます。

 

製品版、無料配布とのこと!※2023/9/24追記

 steamにて有料で販売する予定だった本作ですが、わけあって別サイトで、なんと無料で配付されることになったそうです!

 配付はすでに行われているので、興味ある方はぜひプレイしてみてください! せっかくなので、私も他にプレイするゲームがなくなったタイミングでやってみようかな、と考えています。

 詳しくはこちら↓

www.gamespark.jp

 

 

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