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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

リセッションに備えてiDeCoの債券比率を高めることの是非

 

前回記事でご質問をいただいたので、私なりの考えを書きたいと思います。

 教えてください。リセッションに備えて株式から債券に変更されたとの事ですが、株式のままでは駄目なんでしょうか?いずれは基準価額があがれば評価損益は回復すると思われますが。記事にして頂けると助かります。

 これは尤もな疑問です。

 そして結論から申しますと、「iDeCoはリセッション前であろうが下手に配分変更せずに株式100%の投資を続けて何の問題もないし、むしろその方が良い」とさえ思います。

 

 はあ? 言っていることとやっていることが違うじゃないか! 何言ってんだこいつ! と思われた方、安心してください。私自身「何やってんだ俺は」って思ってます。

 

 ちょっと何言ってるのかわかりませんが・・・まあ読んでください(^^;

 

 

 

株式投資をし続けて何の問題もない理由

1.市場の動きを予測するのは困難であること

 市場の動きを正確に予測することは困難です。

 

 昨年末に株価が下落したタイミングで「これはついにリセッション到来だ!」と思い切りよく保有株を売却して債券に鞍替えしたという旨の記事を何件かの個人投資ブログで読んだのですが、結果的にリセッションは起きずに株価が回復したため、現状では一貫して株式投資を続けていた人の方が慌てて鞍替えしてしまった人よりも大きなリターンを得ています。

 

 逆に鞍替えした人はスルスルっと上がってしまった株を今更買おうとは思えず、指をくわえて見ているだけでしょう。 

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リセッション?

 それと同じことが今後何度も起きるかもしれませんし、今度は本当にリセッションが起きるかもしれません。予測することが困難な以上タイミングを狙うのはナンセンスなので、下手なことをせずじっと株式投資を続けておいて何の問題もないということになります。

 

 

 

2.株式市場(特に米国市場)は長期的に見れば右肩上がりであること

 hiro19730730さんのご指摘どおり、株式市場は短期では暴落することがあっても基本的には右肩上がりです。

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株式市場は右肩上がり

 あの10年前のリーマンショックでさえ乗り越えて復活する様はまさに不死鳥のようで、株式市場の力強さを感じさせますね。

 

 よって、たとえリセッションが到来しようとも数年も経てば株式市場はリセッション前の水準を超えて成長すると見ることができ、株価低迷時はむしろ株式を安く大量に仕込めるチャンスだと考えることが可能です。多くのインデックス投資家がわき目も振らずに淡々と株式投資だけを続けているのは理にかなった行動なのです。

 

 

 

3.iDeCoはほったらかし投資と相性が良いこと

 iDeCoの持つメリットの1つは、ほったらかし投資が可能である点です。iDeCoは一度始めたら60歳になるまで辞めることはできないため、受け取りまでは資産に何の影響も与えません。たとえiDeCoのことを一切忘れて生活していたとしても、この「家計や貯蓄、他の投資とは完全に切り離されたお金」は着々と貯まり続け、60歳になるとともに十分育った資産が手に入るわけです。

 これぞまさに最強のほったらかし投資!

 

 そしてほったらかし投資の利点と言えば、「(それが余剰資金の範囲に収まっている限り)日常生活に一切のストレスを与えない」点でしょう。

 かの名著、『ほったらかし投資術(水瀬ケンイチ著)』にもそのメリットは記述されています。


ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド/山崎元/水瀬ケンイチ【1000円以上送料無料】

 私自身がそうなのですが、投資に向き合っていると毎日、下手すると毎分のようにチャートが気になって仕方ありません。デイトレードなんてしようものなら仕事中何度もトイレに抜けてスマホを確認したい衝動に駆られるでしょう。本業にも差し支えますし睡眠時間だってきっちりと確保できないかもしれません。

 これはかなりのストレスです。

 

 そもそも自分が何のために投資しているのかというと、ざっくり言えば幸せな家庭を築くためです。経済的自由の達成、そしてそのための投資はあくまでも手段なのです。

www.midorineko.work

 それなのに、会社から帰ってきてから就寝するまでずっとチャートとにらめっこで家庭をないがしろにしてしまっては、手段と目的とが入れ替わってしまっていることになります。

 この点、iDeCoの銘柄を一切変えずに完全放置プレイを決め込むのは、自らのメンタルにとっても家庭にとってもプラスでしょう。

 

 

 

4.ポートフォリオに占めるiDeCoの割合は低いこと

 最後に。

 iDeCoが投資の主力ならいざ知らず、私の投資資金のうちiDeCoの占める割合はおよそ1割に過ぎません。そのたった1割のためにああでもないこうでもないと頭を悩ませたとしても、労力に対する成果はきっと知れたものにしかなりません。

 

 頑張っても結果が伴うとは限らない上、放っておけば確実に一定以上の成果が出る・・・これではほったらかし投資が正解に違いありません(^^;

 

 

それなのに私が債券へ配分変更した理由

 これだけの条件がそろいながら、私は今回海外株式100%から国内債券100%への全振りを実行しました(スイッチングではなく配分変更です)。合理的でない自覚はありますが、私にはそうしなければならない理由があったのです。

 

 言ってしまうと、これはもう「利益を最大化したい」という欲求に私自身が勝てないためです。株式投資のみを続けていれば勝てることがわかっていても、「株価が高い間は債券でじっと防御を固めておいて株価が暴落した時に大量購入したら、いったいどれだけ儲かるだろうか!」という意地汚い欲求が鎌首をもたげてくるんですよ(^^;

 

 まっとうなインデックス投資家さんからすれば、こんなやつはギャンブラーと変わらないでしょうね。。。

 

 ただ上述の話を完全否定しますが、こういうことができるのもポートフォリオに対してiDeCoの占める割合が低いからなのもまた事実なのです。

 私にとって投資は経済的自由達成のための手段ではありますが、同時に趣味でもあります。なのでほったらかし投資は性に合わないんですよ💦 それこそ一日中チャートを眺めていたとしても私自身は全く飽きません。

 

 だけど結婚して子供もできた今となっては、投資資金=家計から出たお金ですし、自分の時間は家族の時間でもあります。間違ってもFXで擦ってしまうようなことだけはできませんし、チャートを眺める時間もある程度で切らなければなりません。

 

 そんな自分にとってちょうど良いツールがiDeCoだったというのが大方正しいように思えます。これならばどうやっても大負けすることはありませんし、長い時間をかけてチャートを眺める必要もありません。

 それでいて、「配分変更」や「スイッチング」というワクワク心をくすぐるシステムが備わっているという・・・。要は、ルールの中で遊べるのが楽しいんですよ!

 

 

「なんとか市場平均を出し抜いてやろう! 失敗してもどうせプラスだし!w」

 

 これ以上の意味は、ありません。(キッパリ!)

 わざわざ記事にするほどの内容じゃなくてすみませんが、これが掛け値なしの本音です(^^; ぜひ私を見習わず、一貫して株式投資を続けてください。

 

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