- iDeCoの拠出月を毎月設定にするのは損です。
- STEP1:SBI証券へ電話をかける
- STEP2:電話の時点で何をどう変更するのか明確に伝える
- STEP3:郵送された書類に必要事項を記載し返送
- まとめ
iDeCoの拠出月を毎月設定にするのは損です。
意外と知らない人が多いのですが(というか私自身、知ったのは結構最近(^^;)、2018年1月の制度改正にともない、iDeCo(個人型確定拠出年金)では掛金を毎月拠出する必要がなくなりました。またそれに伴い、拠出限度額も年単位に変更となりました。
つまり、以前なら通常の会社員は「MAXで毎月23,000円」という拠出ルールに縛られていたわけですが、今ではそのルールが「MAXで年間276,000円(※ただし月を遡っての拠出は×)」と微妙に緩和されているのです。
年間の拠出可能金額は変わらないので一見すると特に大きな変化ではないように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。なぜならiDeCoは拠出するたびに「国民年金基金連合会の手数料(月額103円)」という手数料が発生するからです。
そのため毎月拠出から年単位拠出に変更することによって、この103円を11回分も節約することができるのです。
103円×11回分=1,133円
この分が年間で節約できるので、今30歳の人ならば残り30年間、合計で3万円もの節約に繋がります。たった3万円かと思うかもしれませんが、インデックス投資の極意は手数料の徹底した削減にあります。リターン0.1%を争う投資の場面において276,000円に対しての1,133円をないがしろにして良いという論理は成り立ちません。
もちろん拠出月を毎月から年1回に変更することによって、ドルコスト平均法のメリットを享受しづらくなるというデメリットも忘れてはなりません。相場環境によっては年1回の拠出だとたまたま高値掴みしてしまうリスクもありますからね。
しかしそれでも、私のように30代半ばであればiDeCoの拠出終了まではまだ20年以上の期間が残っています。それだけの期間を見た長期積立投資ならば、年内での変動は些末なものになる可能性が高く、確定リスクである手数料を下げる効果の方が高いと考えます(ただしチキンな私はちょっと日和ってしまい、年1回拠出ではなく半年に1回拠出を選択しましたが(^^;)。
このあたりは各人の今の年齢やリスク許容度によって拠出回数は柔軟に選択すれば良いと思います。
ところでこの拠出月の変更というのが結構曲者で、なんとSBI証券の場合ネットからでは手続きができないのです。手続き自体はカンタンなのですが、私も戸惑いましたので、同じようにSBI証券でiDeCoを始めたは良いものの拠出月変更方法に悩んでいる人向けの記事として記録に残しておきます。
STEP1:SBI証券へ電話をかける
ネットから手続きできないため、まずはSBI証券へ電話をかけます。この際気を付けないといけないのは、電話連絡先は「SBIベネフィットシステムズ」ではないということ。SBIでは他の商品はSBI証券での取り扱いになるのですが、iDeCoだけがSBIベネフィットシステムズ株式会社という系列会社での取り扱いとなっています。そのため拠出る気の変更もそちらへの電話で良いのだとばかり思っていたのですが、そうではないとのこと。
私は恥ずかしくも電話先を間違えてしまい、コールセンターのお姉さんに正しい電話番号を教えてもらいました(^^;
正しい電話番号はこちら↓
SBI証券:03-5562-7560
STEP2:電話の時点で何をどう変更するのか明確に伝える
ここ重要です。
上述の電話番号に電話した後、その場で何をどのように変更するのかを具体的に伝えましょう。私の場合だと、「今までは月12,000円拠出していたところを、今後は半年ごとに72,000円拠出にしたい」と伝えました。
こうすることにより、STEP3で郵送されてくる書類に、最初から正しい金額等が印字された状態になります。
iDeCoの拠出月変更にかかる書類は結構難解です。しかもその上締切が短い! 自力で記入して誤っていた場合、二度手間になりますし反映が1か月遅れてしまうことになります。難しい部分はプロに任せることで、不要なミスは防いでおきましょう。
STEP3:郵送された書類に必要事項を記載し返送
STEP2できっちりと変更事項を伝えておけば、ここで苦労することはないでしょう。「加入者月別掛金額登録・変更届」については↓の赤丸部分の数字が最初から入った状態で郵送されてきますので、上部の氏名・生年月日・基礎年金番号だけ書けばOKです。
このSTEPで気を付けるべき点はたった1つ。それは、必ず↓の「加入者掛金額変更届」も併せて記入・提出することです。
掛金額を変更するわけではないので上述の「加入者月別掛金額登録・変更届」だけを提出すれば良いように誤解してしまいそうですが、記入要領によれば「加入者月別掛金額登録・変更届」はあくまでも「加入者掛金額変更届」の添付書類扱いにすぎないので、必ず両方とも提出しなければいけません。
【返送が必要な書類】
①「加入者掛金額変更届」
②「加入者月別掛金額登録・変更届」
③本人確認書類(運転免許証など)
となっています。
手続きは以上。カンタンですが、ネットから手続きができないため平日に時間が取りづらい会社員にとってはハードルが上がっていますね。しかしこの変更を早めに行っておかないと手数料を毎月取られ続けてしまうので、やるのであれば早めの手続きをお勧めします。
私の場合だと、今週頭に電話して書類が送付されてきたのが一昨日、書類の返送締切は翌週(結構近い!)、そして実際に変更が適用されるのがこの12月からということで、手続き開始から反映までに3~4カ月ものラグがあるようです。
まとめ
①iDeCoは2018年1月の制度改正に伴い、毎月拠出以外の選択が可能に。
②この先の拠出期間が長い若者の場合、年1回や年2回拠出にしてもドルコスト平均法の恩恵は受けられると考えられるため、手数料節約の観点から変更をお勧めする。
③SBI証券の場合ネット上では手続きができない。電話先はSBIベネフィットシステムズではなくSBI証券。
④書類返送時には、「加入者掛金額変更届」の提出も忘れないこと。
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