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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

ハロー効果を利用して年収を上げる方法

 

ハロー効果

はじめに

※本記事は、以前書いた↓この記事

www.midorineko.work

の続編的な位置づけになります。

 

 前期時の趣旨は「本業だけを100%の力で頑張るよりも、本業も副業も8割の力で頑張った方が効率は良い」という内容でしたが、今回それを裏付ける結果が出たので報告します。

 

 

意図せぬA評価をゲット

 今週、我が課内で今年度の勤務評定開示面談がありました。1人ずつ呼ばれて部長&課長と面談を行い、「あなたの今年度の評価は○○ですよ」という、学生でいうところの通知票を渡される定例行事です。

 

 私は自分の今年の出来は完全に「B:良好な成績(=普通ってこと)」だと自己評価していました。今まで10割の力で取り組んで自分の仕事以外にも積極的に手を広げてなんやかんややっていたのと比べると、今年は業務を縮小して意図的に8割の力しか出しませんでしたから。

 

 それがなんと、今年も去年に引き続き「A:素晴らしい成績(=来年度のボーナスアップ!)」の評価を受けることができてしまったのです。もちろん嬉しかったのですがそれよりも困惑の方が強く、その場で「評価間違っていませんか?」とこちらから質問したくらいです。

 

 

 

ヒトは認知バイアスがかかりやすい生き物

 断っておきますが、別に自慢のためにこんな記事を書いたわけではありません。人間の印象というものがいかに信頼できないものなのかを、そして裏を返せば印象なんて簡単にコントロールできるということを書きたかっただけです。

 

 身もふたもないことを言えば、私は現在「どうすれば適度に力を抜いて本業をやっても業績評価でBを維持できるか」を常に考えながら仕事をしています。

 それが今回は数々の偶然が寄与したおかげでなぜかA評価をいただいてしまった、ただそれだけのことです。

 

 ちなみに今回働いた数々の偶然↓


1.私が今年度、部署を微妙に異動したこと
2.前任者が私の後輩でもともと仲が良く、仕事の相談にも乗ることが多かったこと
3.今年度の頭、私のポストに配属される可能性のあった人間の中に有名な「爆弾」がいたこと
4.たまたま私の趣味が投資であり税金などの知識が他人よりも多い上、他者への発信が好きな性格だったこと

 


 想像するに、こういうことなんだと思います。
 前年度末に前任者(=私の後輩Aくん)が退職することになった。その時、私の他に彼の後釜に入る可能性のあった候補は数人いた。そのため課長はAくんに、「候補者の中で知ってるやつはいるか? それぞれどういう奴だ?」と訊いた。Aくんは正直に、「○○さんは大変な爆弾です。僕が知っているのは××さんと▲▲さんとみどりねこさん(私です)で、みどりねこさんには新任の頃から色々仕事を教えてもらったことがあります」的な解答をした。

 

 これで課長の中には、「○○だけは頼むから来ないでくれ! みどりねこってやつは面倒見が良いのかもしれない。新人に仕事を教えるくらいだからそれなりに能力もあるのかもしれない。できればみどりねこ、ウチに来てくれ!」

 

 ・・・という思いが生まれたはずです。

 

 そして蓋を開けてみれば実際に課長が望んでいた私が配属されて来て、さらに税金知識も豊富だった。そしてその上、なんと昨年度の評価も「A」の奴だった(人事異動の際には前年度の評価が異動先の課長に伝わる)。

 

 これでもう数え役満だったんでしょう。要するに、最初からウェルカムな土壌が出来ていたところに、たまたま税金知識&昨年度の成績というハロー効果が相乗的な化学反応を生んで、課長は私の能力を本来の何倍にも錯覚してしまったわけです。

 

 今年度の実際の私の業績はいたって普通でした。いかに人の印象というのは頼りにならないかがわかりますね。

 

 

 

気を付けないといけないのは・・・

 ハロー効果にはネガティブな側面もあります。例えば「大人しそう」という性格の一側面や「太っている」という外見だけからその人を「友達が少なそう」とか「自己管理ができないルーズな人」などと評価してしまうこと、ありませんか?

 その人のマイナスの一面だけを見て他の面までマイナス修正してしまうパターンです。そしてこのネガティブ・ハロー効果もまた人事評価影響を与える可能性があるのです。

「あいつは前の部署で問題を起こしたからここでもきっとダメだろう」とかね。そんなの全く業務内容が違ったらどうなるかわかるわけないですよ。パチンとハマることだって結構ありますし。

 

 本来、会社における人事評価というのはその年度内だけの評価であるはずですが、昨年度までの余韻が影響を与えることは「まま」あるのが現実です。プラスの方向にもマイナスの方向にも。

 

 

 

おわりに

 そういうわけで評価基準が平等であるべき会社でさえ、人間には認知バイアスがかかってしまいます。

 同じ仕事をしているのに評価が違った場合に「あいつは要領が良いだけでやってることは俺と同じだ!」と憤るのは勝手ですが、それはその人が人の印象を軽視し「他者へ伝達する力」という基本的な能力への自己投資を怠ったツケが回ってきただけの話なのです。

 

 最低限同僚に愛想よくするとか身だしなみを整えるとか、マイナスの印象を避けるだけでも仕事ってやりやすくなるものですよ。情けは人の為ならずです。

 

 私は本業を8割の力でやることを推奨していますが、だからと言って本業をおろそかにして良いとは言っていません。入金投資法による長期積立投資を軸としている個人投資家にとって、本業を細く長く続けることは大切だからです。

 

↓この記事とか

www.midorineko.work

 

↓この記事とか

www.midorineko.work

 

 投資におけるアセットアロケーションを本業と副業にも当てはめて力の入れ具合をコントロールすることが、長い人生を走り続けるために肝要だと思うのです。

 

 
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