長期投資は我慢との戦い
長期投資は地味で退屈なものです。
毎月の給与時に入金する投資法だと、月に1度決めた銘柄に投資し後は翌月まで放置しておくことを毎月毎年繰り返すだけです。たまに配当金を手動で再投資したり別の銘柄に手を広げてみたりもするでしょうが、基本的には代わり映えしないルーティンワークが何十年も続くことになるでしょう。
さらに私の場合は年初に「今年の投資分」としてまとまったお金を家計から捻出しそれを一年間かけて投資していくのが基本的な方針ですが、毎年の年初に必ずまとまったお金がある場合下手に時間分散を図るよりも1月1日にその年の投資額を全額まとめて入金してしまった方が長期投資の効果が得られやすいのは明らかなのですから、極論を言えば1月1日に買い注文を出して後の364日はずっと口座を放置しておくのが期待パフォーマンスとしては最高になるのです。
実際には毎月の給与からもいくらか入金してますし、その時の相場の状況も考えながら投資しているため(例えば2019年の今年であれば、仮想通貨全般が下落相場で始まる可能性が高かったため、1月1日に全額投入はやりにくかった)、必ずしもそういう戦略を取っているわけではありませんが。
とはいえ、基本的に退屈なことには変わりないという悩みは尽きません。そしてこの退屈に負けてしまいつい慣れない短期売買に手を出し火傷を負ってしまう人が続出するのが長期投資の鬼門。
目的を明確にしておくこと
それを防ぐために大事なのは、自分は何のために(そして誰のために)投資をしているのかを明確にしておくことです。
↓この記事でも書いています。自分が死んでも株や仮想通貨は財産として残るのです。
「自分の最終目的は○○であり、そのために○年後には△△を達成しておく必要がある。ということは○年後には◇◇が実現していればなんとかなりそうだぞ」という逆算から自分の投資金額や投資期間を決めている方は多いでしょう。私もそうです。だからこそ、短期的な目標がXRPを68,000枚集めることに収束しているのです。
ひとつひとつの目標はいくつあっても良いですが、最終的な目的だけは決して忘却せず持ち続けることが大切です。
マルチ商法から学ぶ
ところで、マルチ商法における勧誘方法の1つに「カモにする人物に、自らの夢や目標を列挙させる」というものがあります。紙でもエクセルでもなんでも良いので、どんな荒唐無稽な夢でも30個くらい列挙させて「見える化」するわけです。
彼らはそこから「会社員を続けていてこれらの夢が叶うと思う? 難しいよね? だけど、○○(マルチ商法の名前)なら叶えることができるんだ!」というような感じでマーケティングに引き込んでいきます。
↓マルチ商法についてはこの記事でも言及しています。カモられないためにもぜひご一読を。アムウェイとかニュースキンとか、聞いたことありませんか?
そして実はこの夢の見える化というのが、マルチ商法だけでなく長期投資を続ける上で役に立つのです。
長期投資は本当に退屈です。途中で短期売買に手を出したい衝動に駆られることが何度もあります。そういう時「投資とは単なる手段であって、自分の目的は別にあるのだ」ということを自分自身に思い出させるためのツールとして、この見える化は有用と言えます。
決して、手段と目的とを間違えてはいけません。お金は人生を豊かにするためのツールにすぎないのですから。
健康寿命はそんなに長くない
人間には「寿命」と「健康寿命」とがあります。生きてはいても、元気でいられる寿命は思いのほか短いものです。
平均寿命と健康寿命を知っていますか? | 1からわかるロコモ 基礎知識編 | 大正富山医薬品株式会社によれば、男性の健康寿命は71.19歳。
ということは、普通に65歳まで働いて定年退職した場合、6年かそこらしか健康に暮らせないわけです。仕事=趣味の方ならともかく、私はそうじゃありません。もっと第二の人生を満喫したいです。だからこそ、「稼ぐ→節約→投資」のサイクルを早期から回すことでアーリーリタイアを目指して退職後の時間を長く取ると共に、いざ退職した後時間を持て余さないためにも自分のやりたいことを見える化しておくことが大切なのです。
↓こういうことです。
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