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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

永続性の点で業務改善と高配当株投資は似ている【雑記】

 

業務改善に否定的な人々

www.midorineko.work

 ↑この記事でも書きましたが、PCやエクセルを利用した業務改善に否定的な人間というのはいつの時代も存在します。

 

 10年ほど前は大真面目に

「印刷なんかで伝票を出して、印字が消えたらどうするんだ!」

 →消えるわけないだろ・・・。

「手書きで書くから心がこもるんだろうが!」

 →( ゚д゚)ポカーン

「PCなんて予期しない動きをしてミスの元になる!」

 →PCはプログラム通りにしか動かないんだから、予期しない動きをしたならそれは記述した人間側の責任。それに人と違って該当箇所を修正すればPCは同じミスは2度としない。

 

・・・なんてレベルの妄言が飛び交っていましたからね。

 

 当時、働き方改革なんて言葉もなかった時代。私は当時加入していた労働組合の勉強会で「データベースを用いた業務の削減について」という実践レポートを意気揚々と発表したのですが、、、

 

 驚くほど炎上しました(^^;

 

「お前は管理職の手先か!」とか「それは自分たちの仕事じゃない」とか散々な言われようで、まだ3年目くらいだった私はいったい何を怒られているのかわけがわからなくて心底ゲンナリしましたよ・・・。

 後々になって徐々に、労働組合ってそういうものなのかと納得したんですけど、無知って恐ろしいですね。

 でもそんなんだから組合員数がドンドン減るんですよボケ幹部ども。とっくに辞めた私には関係ないですが(^^;

 

 まあそんなこんなでボッコボコに叩かれまくったわけですが、中でも印象に残っている言葉があって、

 

「マクロを組むために何十時間もかけてたら本末転倒でしょ。そんなの組んでる暇があったらその分仕事した方が良い」

 

ってやつです。

 

 そして信じられないことにこの論は、10年経った今でさえ職場に残っているという・・・。もうね、アホかと。バカかと。

 

業務改善は一過性のものではない

 考えてもみてください。

 例えば入社1年目に頑張って業務時間から100時間を捻出し、年間10時間分の業務を削減できるシステム構築に成功したとしましょう。100時間を使って10時間削減できたのですから改善効率は10%です。

 

 2年目も1年目と同様に100時間を捻出すれば、すでに浮いている10時間を加えて110時間を業務改善に充てることができます。1年目と同様の改善効率を維持できるなら、今度はさらに年間11時間分の業務を削減できることになります。

 

 3年目。同様に100時間を捻出すれば、すでに浮いている21時間を加えて121時間を業務改善に費やすことができます。同じく10%の改善効率なら、ここでは年間12.1時間の業務が削減できます。

 

 さて、これを繰り返して行って、20年目にはいったいどれだけの業務が削減されているでしょうか?

 

 

 業務改善というのは必ずしも即効性があるとは限りませんが、その代わり複利効果があって着実に効果が積み上がるのです。

 

 小さい業務改善をする → 自由な時間が少し増える。

 増えた時間で業務改善する → 自由な時間がもう少し増える。

 以下繰り返し。

 

 そりゃあ現実的には1年目から業務改善なんてできないでしょうし、20年も経てば配置換えがあるでしょうし、改善効率が常に10%とは限りませんので、あくまで理論上の話です。

 とはいえ、与えられた仕事をダラダラとするだけならそれこそミスするし疲れるし人件費の高い人間なんて不要なんですよ。そんな仕事ならAIがやれば良い。

 

 ちなみに、上の答えは572時間です。

 2000時間以上かけて572時間の削減なんて意味ないと見るか、自分が異動した後も削減された業務は半永久的に削減されたままだと考えるかで評価は変わるでしょうけど、私は後者の考えです。そもそもこの仮定で毎年業務改善にかけている100時間はいわば「暇な時間」だったわけなんですから、お茶を飲んだり雑談したりしているよりよほど有意義な使い方だと言えます。

 

 ところで、こういう風に成果が積み上がっていくのって何かに似ていると思いませんか?

 

高配当株は積み上がる

 そう、もちろん高配当株投資です。

 高配当株投資はインデックス投資とは異なり、資産の最大化を目的とはしていません。100万円分の株を購入しても価格上昇はほとんど見込めず、年間5万円のインカムゲインを得られれば良い方です。

 

 そんな牛歩のような高配当株投資ですが、それでも毎年100万円ずつ配当利回り5%の株を20年間、配当金を再投資しつつ購入し続ければ、最終的には年間150万円を超える配当金を手にすることができるのです。

 

 さながら、生涯打率ではなく安打数を求めたイチローのよう。

 彼は言っています。

「打率を気にすると、(打率が減るかも・・・と)打席に立つのが怖くなる。安打数を気にすると、(積み重なるしかないから)打席に立つのが楽しみになる。」

 

 どういう投資法を取っていたとしても、総資産が一時的に減ることはあり得ます。そのため資産の最大化を唯一のモチベーションとしていたのでは、世界同時株安の時なんかはメンタルを保つのが困難になりかねません。

 

 しかしながら、高配当株投資であれば含み損なんて何の意味もありません(当然、好景気時の含み益も何の意味もありません。未来永劫売却しないことを基本としているのですから。この点、なぜか含み益になった時だけ嬉々としてツイートするのに含み損の時は「そんなの関係ねえ!」と吐き捨てるダブスタ投資家もいるのが面白いところ(^^; 一貫性ないじゃないですかそれって)。

 ただただ積み上がる配当金だけを楽しみにできるため、減配さえない限りメンタルにダメージを負うことは少ないのです。

 

 ところで、上の項で「自分が異動した後も削減された業務は半永久的に削減されたまま」と書きましたが、これは高配当株投資においても同じことです。積み上がったものは、自分が居なくなっても消えません。自分の子どもへ、株は株のままで相続するからです。

 

 この永続性こそが高配当株の魅力であり、業務改善の重要性。なんだかまとまりのない文章になりましたが、雑記なのでこの辺で。

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