労働組合はAIアレルギー
私があれだけ力を入れて活動していた労働組合を辞めた理由の一つがここにあって、組合大会なんかの発表を聞いていても「AIに仕事を奪われないためにどうすれば良いか」とか、彼らはそんなことばかり議論しています。
「細やかな仕事まではAIではできない」
「AIは思いもよらないミスをするから最終チェックは人間がやらないと」
だいたいこういう感じで誰かから重箱の隅をつつくような指摘が飛び出し、「やっぱりAIはだめだな。人間が必要だ。みんなで団結しよう!」という落ちになるのが吉本新喜劇ばりの様式美。
労働組合の性質上、仕事がなくなってくれては困るので議論がある一点に向けて(それも出来レースのように結論ありきで)収束していくのは致し方ないのですが、そんなことばかり繰り返しているようじゃ発展は望めません。
別に奪われたら今の仕事辞めて他のことやれば良いじゃん、とはならないんですよね。人が減ってしまえば労働組合の力も落ちますし。そんなのだから「AIを使う」なんて発想は絶対に出てこない。発展することをあきらめた人たちには、今の仕事にしがみつく以外の選択肢がないのです。本当、組合辞めてよかったです。
働き方改革に反対する人々
当社の労働組合は働き方改革にも反対しています。その理由は大きく2点で、
①人が減る=1人あたりの業務量が増える
②実力がなくて新システムに対応できない
社員を減らした方が人件費が安くなって収支が良くなるんですから、経営者側からすれば人減らしはごく当たり前の発想なんですが、労働者側とりわけ労働組合からすればたまったもんじゃないわけです。
この発想、わたしには「会社が最高のパフォーマンスを発揮しようとしているのに労働者がそれを邪魔している」構図に見えるのですがいかがでしょう?
我が社なんて人件費が30%以上を占めているんですから、もっと削るべきなんですよ。総務課にやってきてから、もっと言えば投資を真面目にやるようになってから顕著にそう考えるようになりました。最悪仕事がなくなっても配当金収入というセーフティネットを張っておけばなんとかなりますから。
電話対応専門のオペレーターなんて必要ないと思うんですけどね・・・。
日本の企業は優先順位を間違えている
日本の企業は労働者を守りすぎです。終身雇用を前提とした旧時代的な風土が残っているせいで株主に対して真摯じゃない。いつまで経っても株式投資が進まない一因もここにあるんじゃないですかね。だから配当金よりも株主優待なんかに力を入れて消費者を釣らないといけなくなっているのです。
株主を優先するあまり労働者の意見に全く耳を傾けない企業は労働者にそっぽを向かれて崩壊するでしょうが、労働者が既得権益にしがみつき続けている我が社の現状も褒められたものではないと思うのです。
↓この考察はとても面白いです。「株主重視の経営を支持しているのは誰か」
とはいえこちらから見れば進んでいるように見える欧米からは逆に日本の終身雇用システムこそが会社の理想形に見えていたりもするようで、お互いに隣の芝が青く見えているだけなのかもしれません。
なんだか ・・・
途中からAIの話じゃなくなって単なる労組に対しての愚痴記事になってきたのでここらで置いておきます。
・会社側からすれば人間よりAIを選ぶのは当たり前
・AIを使いこなせば良い
・どうしても仕事がなくなるなら他の仕事をすれば良い
・最悪給与収入がなくなっても食べていけるように、若いうちから配当金投資をすべき
こんなところでしょうか。
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