英語多読したり投資したりFIRE目指したり

30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

勤務評定と年収UPの関係 ~仕事は80%の力で!~

f:id:midorinekox:20190213191438p:plain

 

我が社の勤務評定制度・・・と、超有能な妻

 私のように総務課で働いていると、自分の将来の給与や生涯年収が簡単に予想できてしまいます。人生設計を立てやすいというメリットもあるのですが、「どれだけ頑張っても年収1000万円には到達できないんだな~。それどころか800万円も厳しそうで、現実は退職間際に700万円に乗れば良い方なんだなあ」なんていう残念な面も見えてしまいますw

 

 それに、毎年の勤務評定が給料にどれだけ跳ね返ってくるのかもわかっちゃうんですよね。だって計算式が社員に明示されてるんですもんw あ、この情報は総務課にだけじゃないですよ? 社内の給与規定で全社員に平等に開示されています。「風通しの良さ」を社風に据えているだけあって、こういう制度的な面をちゃんと開いてくれるのは我が社の数少ない(と言ったら怒られますがw)誇れる点と言えます。
 我が社の勤務評定は、だいたいこんな感じのルールになっています。

 

① 前年度の勤務評定は翌年度の昇給とボーナスに反映
② 勤務評定は5段階。上から順にSA・B・CD。普通はB
③ 評定は絶対評価。極端な話、課内全員にS(D)評価を付けてもルール上問題なし
④ C~D評価を食らうと更生プログラム的なやつをやらされる

 

 前の会社もこんな感じでしたし、だいたいどこも似たような制度になっているんでしょう。どんなにできる人でもA評価止まりでS評価なんてついてる超人は総務課に来て以来見たことなかったのですが、一昨年うちの妻がSをもらってきた時には目玉が飛び出るかと思いました。今は産休中で評価なしの彼女ですが、いまだかつてA評価以上しか取ったことないんですよね(;^_^A 超有能嫁なんです、ほんと。

 ちなみに私の勤務評定は秘密ですw 当然ながら妻には及びませんとだけ書いておきます。

 

A評価や評価を取ると給料はどれだけ上がるの?

 この勤務評定制度、お上としては「結果出せばこれだけ給料上がるんだから頑張れよ!」という意味で開示してるんでしょうけど、たぶん逆効果じゃないのかな・・・と思っちゃうのです。
 詳しい計算式を書いてしまうと良くないので省略しますが、現行の制度ではA評価とB評価との年収の差は額面で10万円程度です。これ、多いように感じますか? 私にはそうは思えません。月々8000円~9000円のUPと考えれば悪くないのですが、勤務評定はあくまでも一時的な賃金UPにしかならず、翌年度はまた一からのスタートで、努力が割に合わないように思うんですよね・・・。

 もちろん前年度A評価を取っている人は最初から上司も「こいつはAレベルの人間だ」というフィルターをかけて見るので、実際はそこまでの結果を出していなくても「まあ悪くはないし去年と同じ評価にしておくか」ってな感じに心理的にA評価が続きやすい可能性もありますが・・・。


 ちなみにS評価の場合はB評価との年収差は20万円ほどで、これは勤務年数に直すと3年分くらいの差です。つまりS評価の新入社員の給料=B評価の4年目社員の給料」くらいと考えれば良いことになります。ここまでくればさすがに差が大きいですね。S評価はA評価以上に継続するのが難しいですし、そこまでSを連発できる人は若くして管理職に上がり、自然と年収も上がりそうです。

 妻が管理職になってくれたらなあ・・・。

 

 

 

仕事の完成度は80%を目指すのが効率的


 今の会社に入社したばかりの頃の私は、完璧主義と言えるほど100%にこだわっていました。しかしある時、そのやり方では効率が悪いことに気づいたのです。だってたいていの仕事は全体の80%をきっちり作ってしまえば残る20%くらいはディティールにすぎず、言ってしまえば自己満足なんですよね。しかも重要な80%にかける時間と自己満足の20%にかける時間とが変わらないのがまた非効率。
 見やすいデザインを追求したりよりわかりやすい伝え方に時間をかけることも業種によっては大切でしょうが、私の仕事において重要度は低いのです。それに目標を80%に設定することによって得られるメリットは計り知れないものがあります。

 

 

100%を求める弊害

 私自身がそうだったのですが、要領の悪い人は細部にこだわりすぎて自己満足にすぎない20%の部分から取り掛かってしまう傾向にあります。そのため時間だけが過ぎていって最後に時間切れになるということが起こりがちです。100%どころか半分にも辿り着かないなんていう最悪のケースも起こり得ます。

 ディティールにこだわるのではなくまずはその仕事の大きな枠の部分から処理し、処理量が80%まで到達したら細部は置いて次の仕事に取り掛かる方が効率的で、結果的に終わる仕事の総量は大きく増えることに気づかなくてはいけません。


 また、100%を目指そうとするとフレキシブルな対応がしづらいという問題点もあります。完璧を目指そうとして最初から最後までガチガチに固めてしまった場合、仕事の最終段階で何か予想外のことが起こった場合に方向転換できる余地はないでしょうし、自分自身にも柔軟性を発揮する余力がを失ってしまっているでしょう。「やっとここまで来たのになんでこうなるんだ!」という焦りも生まれて精神的にもマイナスです。

 しかし常に余力を持ってやっていれば、いざという時には120%の力を出すことができます。これはいわば足が伸びきった状態でなく、少しゆとりを持って膝を曲げていることができれば、思い切りジャンプできるのと同じです。

 

 もちろん私の妻のように、ほぼ定時で帰宅しながらA評価以上しか獲得しないような人は何の問題もないんですよ(書いてて泣きたくなってきた・・・・(´;ω;`))。どう考えても余力を残していますからね。ただその超有能な妻でさえ、S評価を叩き出した1年間に限っては残業も多く、帰宅時には相当疲弊してしまっていました。そこまでして100%を目指すのは、私としては非効率だと思います。

 

80%を100%に見せるテクニック

 自分的には80%の頑張りでも周りからは100%に見えるようなテクニックは進んで採用すべきです。えてして自己評価と他己評価にはズレがあるものですから、馬鹿正直に100%を出したところで他者もそう取ってくれるとは限りません。本気でやってるのに「もっと頑張れ」とか言われたら殴ってやりたくなりますよ(;^_^A


過去の資産を活用する


 100%完璧を目指していた頃に作った資料は、自分で言うのもなんですが見るからに良い出来です。この財産をマイナーチェンジさせれば短時間で良い資料を作成できます。過去に頑張った自分を褒めてやりたい。


受けた球を最優先で投げ返す


 仕事の優先順位として、他人から受け取ったものを最優先に処理することで「あいつは仕事が早い」と思わせます。ただしあまり早く投げ返しすぎると、味を占めてどんどん投げつけられる場合もある諸刃の剣。


アウトプットを多めに行う

 これは印象の問題ですが、仕事現場においては“声が大きい”人ほど意見が通りやすくなる傾向が往々にしてあります。黙々と仕事をする職人的な人がきっちり評価される職場が理想なんですがね。残念ながらそうなっていない現状は、周りからの印象は利用させてもらいましょう。

 積極的にアウトプットすることで「意見を持った人間」だと思わせておけば、良くも悪くも仕事をさぼっているようには見えないでしょう。

 

 

 

今後の社会は収入口の分散が基本になる


 本業に全力で取り組むことを悪いことだとは思いません。しかし、どれだけ頑張ったところで平均サラリーマンが1か所の事業所から得られる給与収入なんてたかが知れています。上でも書いたように、B評価がS評価になっても翌年の年収が20万円増えるだけにすぎないのです。
 この点、本業で100%の力を振り絞るよりも、80%の力で本業をやり残った力を副業に費やした方が同じ年20万円稼ぐにしても楽です。別にアルバイトしようという話ではなく、ブログ収入や株式投資の配当金を得るという話です。労働に労働を重ねても体を壊すだけで何の得もありません。

 

 私としても、55歳までの現役時代は「本業」「ブログ収入」「米国株配当金」の3本の収入口を、退職してからは「ブログ収入」「米国株配当金」「(途中からは)年金」のやはり3本の収入口を確保していくつもりです。
 現在の日本社会は少子高齢化の影響もあり、人手が足りないのに人手不足の状況です。またバブル崩壊やリーマンショックを経験した企業が内部留保を貯め込んでベースアップをしないために、景気は良いのに賃金が上がらない状況でもあります。賃金が上がらないから働き手も現れないという悪循環。ここに将来の年金カットが合わされば、私たち30代以下の生活を収入口1つで賄えないのは明白です。

www.midorineko.work

www.midorineko.work


 収入口を分散する余力を残すためにも、本業は80%の力で行うべきなのです。
 (蛇足ですがもちろんブログも80%の力でやりますので、基本的に文章の見直しなんて後回しです。記事数が増えてよく読んでいただける記事がどれなのか判明したら、そういう需要ある記事から順番に手直ししていきます)

 

 

まとめ

 勤務評定による年収UPはそれほど多くないし、一時的なものにすぎません。本業に100%の力を出し切るのではなく、80%の力を100%に見せるようなテクニックを覚えて最低限レベルのクオリティを維持しつつ、残る力を副業に注ぐことによって収入口の分散を図るのが得策です。

 来たる少子高齢社会において年金カットに押しつぶされず、悠々自適にアーリーリタイア生活を目指すのが有限な人生を謳歌することに繋がるのです。

 ※本業が趣味な人はそれはそれで最高に幸せなことなので、この限りではないです(^^; 皮肉ではなく、本当に羨ましいです。私も仕事自体は好きですが、それより遊びの方が好きなので。

 

 ↓クリックしていただけると非常に励みになります!

人気ブログランキング