給与明細を公開(34歳、関東郊外在住)
これは実際の私の結構新しめの(ぼかしますがw)給与明細です。さすがに給与明細それ自体をアップロードすると明細書のデザインで身バレする危険があるので、中身だけをエクセルで打ち直しています。
給与明細の中身を紐解いてみる
<収入の部>
給料:基本給です。今後も上がり続けてくれるだろうか・・・。
役員手当:管理職になると付く手当。私とは無縁かなあどうかなあ。額としては大きいのですがこいつが付くと残業手当が出なくなるし帰宅も遅くなるという諸刃の剣。
扶養手当:子供や配偶者を扶養している場合に付く手当。この時は子供がおらず0円と記載されていますが、今は月額1万円もらっています。なんとボーナスの金額にも跳ね返ってくるすごい手当です。
調整手当:我が社は全国展開しており、支社によって異なる割合の手当てが付きます。地域の物価に連動するらしく、公務員でいうところの「地域手当」的なやつですね。
住居手当:賃貸マンションに住んでいる場合の家賃補助。持ち家には出ません(´;ω;`) でも最強は社宅なんですよね、ぼろいし独身しか入れないけど。
通勤手当:電車バスだと実費、車バイク自転車だと別計算。年に2回半年分をまとめて支給されます。
残業手当:これだけ実績給で、前月分が今月分給与に反映されています。基本給から勤務1時間あたりの時給を算出し、それに125%をかけた額の実働時間分です。
<控除の部>
所得税:当月給与にかかる源泉徴収額。毎月テキトーに控除され、12月の年末調整できっちりと精算されます。
住民税:前年所得に課税されます(10%、県へ4%、市へ6%)。退職直後、無収入になった年にこれの存在を忘れているとあたふたしますよね。毎年説明してるのにそういう人出てくるんですよ・・・。
社会保険:傷病手当金とか育休手当金とかの原資になる毎月の掛け金です。
介護掛金:40歳になると支払いが発生。社会保険掛け金もそうですが、公的な保険は強制徴収だけあって保障が充実しています。わざわざ生命保険に入る必要はないという考えも理解できますよ。
厚生年金:厚生年金の原資になる掛け金。制度改正により積立方式ではなく賦課方式になってしまっているので、自分の掛け金が将来そのまま戻ってくるわけではありません。ここまでやって延命を図っているにもかかわらず少子高齢化の大波は圧倒的で、将来の支給額は4割カットと言われています(´;ω;`)
雇用保険:失業保険ってやつですね。失業はあまり心配していませんが、転職する場合にもお世話になる可能性はあります。というかすでにお世話になったことがあります。
財形貯蓄:この時期はまだ年金財形を月1000円だけかけていましたが、現在は取り崩しています。30万円ほど貯まったので仮想通貨のXRPの購入資金に充てます。バブル崩壊で仮想通貨が淘汰&実需の時期に入った今、実需面で”堅い”と言える銘柄の一つだからです。
こうして見てみると控除って思いのほか多いですよね。それも、どれもこれも給料が増えれば支払いも連動して増えるものばかりですし昇給しても暮らしが楽になってる感はないです(;^_^A 税金でいえば日々の消費税もかかるし自動車税もかかるし固定資産税もかかるし、他に毎月の住宅ローンも火災保険・地震保険の支払いもあります。
いちおう、少しでも固定支出を抑えるため私の場合はふるさと納税をMAXまでやっているので住民税は他の方と比べて少なくなっています。本当ならこれよりも毎月3,000円くらいは高いはずですから。そういうお得な制度はガンガン活用するのがアーリーリタイアを実現するための近道だと言えます。
もし私の年収で1馬力だったら?
私の給与はたぶん平均サラリーマンくらいだと思うのですが、30歳なかばになって振込額計が30万円に満たないというのは寂しいものがあります💦 しかもこれ残業手当つきですからね。残業のない月だともっと少ないという・・・(´;ω;`)
幸い我が社はなんとかボーナスが年2回出ているため年収は単に月額×12ではなくもう少し多く、去年実績ではちょうど500万円くらいになりました。ちなみに上の給与明細は子供が生まれる前の明細なので、今では扶養手当分もう少し支給額が多くなっています。
さて、今は妻と子ども1人の3人家族なので、もし働き手が私のみの1馬力だと年収530万円(500万円でなく530万円としているのは、1馬力の場合扶養手当が子共だけでなく妻の分もつくので年収は今よりも30万円くらい上がるためです)で家族3人を支えていくことになります。暮らすだけなら普通に暮らせるでしょうが、かなり節約して残りを投資に回し続けないとこの年収でのアーリーリタイアは厳しいと思います。
共働きなら収入は2倍!
しかし我が家は共働き! 妻も私と同業種であるため年収もほぼ同じです(年齢と成績(!)の関係で妻の方が少し年収高く、550万円くらいです)。
これにより我が家の年収は、500+550=1050万円(+子供の扶養手当15万円くらい)になっています。
少し古いですが、
によると、年収1000万円世帯は全体の10%ほど。個人年収1000万円~1500万円の割合が3.2%程度なのと比べると比較的多いことがわかります。平均サラリーマン2人が結婚すれば良いわけですからね。
我が家はこれから妻が産休~育休で給与が出なくなりますが社会保険からある程度の育休手当金が出ますし、給与とは別に児童手当も支給されます。また今のところ妻も育休後は正社員に復帰するため年収が大きく減る見込みはありません。
ちなみに育休手当金の給付額は全国一律、
休業開始時賃金日額×給付日数×給付割合(給付割合:180日以内67%、181日以上50%)で計算されます。
この間ボーナスは出ませんが妻の標準報酬月額は340000円なので、おおよそ
180日目までは、340,000×67/100 = 227,800円
181日目から1歳までは、340,000×50/100 = 170,000円
よって子供が1歳になるまでの間、妻の年収は470万円程度あるということになります。今より100万円近く少ないですが、働いていないのに470万円ももらえるなんてすばらしすぎるでしょう! その上育休中は社会保険の掛け金が免除されるので、見かけ以上にお得な制度。少子化問題もあり、近年の育児制度の拡充っぷりはなかなか良いことがわかりますね。
というわけで、我が家は来年くらいまでは年収1000万円近くを維持できる見込みに。
年収530万円で3人を養うのと年収1000万円で3人を養うのとではさすがに経済面で大きな差が出て、貯金や投資のスピードが段違いになるでしょう。もちろん1馬力なら子供を保育園に入れる必要がなくなる分高額な保育料を抑えることは可能ですが、それでも2馬力の収入と比べれば収支は厳しい。
それに「保育園に入れない=常に育児しっぱなし」の辛さがあることも忘れてはいけません。子供が妻の実家から我が家に戻ってきて二週間ほどが経ちますが、育児のキツさは正直想像以上でした。一日に10回はオムツ替えるわミルクは延々と吐き戻すわ夜泣きはするわ・・・。専業主婦で24時間365日育児に従事するなんて私ならメンタル的に耐えられないかもしれません。この点、保育園に子供を預けて仕事に時間を費やせるというのは、ある意味気分転換になると言うこともできます。社会性という意味でも身に付くことが多いでしょうし。
1馬力での年収1000万円は損!
上で、一人で年収1000万円~1500万円稼いでいる人は全体の3.2%だと書きました。このたった上位3.2%に入ることのできる人はきっと超有能でしょうし、そのことを誇って良いと思います。
ただし、それはそれとして1人で年収1000万円稼ぎパートナーが専業主婦の家庭よりも、夫婦それぞれが年収500万円の家庭の方が多くの面で得だということを忘れてはいけません。
手取り
日本の給与所得は累進課税制が取られています。私くらいの年収だとだいたい課税率は10%なのですが、年収4000万円の人なんかだと課税率は45%まで上がります。4000万円稼いでも1800万円も持っていかれるんですね(;^_^A 住民税も400万円かかりますし高所得者はつらいですねえ(羨ましい)。
まあそういう超高所得者はおいておいて、年収500万円×2人の家庭と年収1000万円の働き手&専業主婦(夫)の家庭との所得税を比較してみましょう。
(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003126723より)
他の比較サイトを見てみても、だいたい同じような結果になっています。このように、単純に手取りで40万円もの差が出ることになります。私の給料1.6か月分ですよ! 共働きにするだけでこんなに得しているわけです。これは大きいぞ!
年金面
仮に私が年収1000万円&妻が専業主婦だった場合と、私も妻も年収500万円の正社員だった場合とでシミュレーションしてみます。
年金シミュレーション : 三井住友銀行を利用し、以下の画像はこのサイトからの引用です。
1.私が年収1000万円&妻が専業主婦だった場合
自分の情報と妻の情報を入力。今回は仮の比較ですし簡単にやってみるので、ねんきん定期便は使いません。
私が働きだしたのは24歳からなのでその情報で比較します。就業終了は仮に60歳とし、現在の年収に「1000万円」をぶち込みます!
このシミュレーションでは妻は専業主婦なので一番上の□にチェックを入れます。
結果です。私:18.5万円、妻:6.4万円。あわせて24.9万円の老齢年金が65歳から支給される見込みになりました。
2.私も妻も年収500万円の正社員だった場合
自分の年収の欄を「500万円」に変更します。
配偶者の年収にも「500万円」を入力します。なお、就業開始年齢と就業終了年齢は私に合わせています。
結果です。私:16.3万円、妻:15万円。あわせて31.3万円の老齢年金が65歳から支給される見込みになりました。私の方が多くなっているのは、私が34歳で年収500万円、妻が38歳で年収500万円という入力の仕方が原因なので、実際は少し違う結果になるでしょう。ただまああくまで今回はシミュレーションなのでこのままいきましょう。
比較
私が年収1000万円&妻が専業主婦だった場合の老齢年金:24.9万円/月
私も妻も年収500万円の正社員だった場合の老齢年金:31.3万円/月
その差:6.4万円/月 → 76.8万円/年
このように、共働きは将来の年金額でも1馬力よりも年額にしておよそ77万円も有利になることが判明しました。年収は同じなのに! 年金は完全なる不労所得。この金額の差はアーリーリタイアに向けて準備しなければならない配当金の必要額にも大きく響いてくるでしょう。1馬力だともっと投資額を増やさないと共働きとの差を埋められません。
※将来年金額は4割カットされると言われていますので、とてもこのシミュレーション額を実際に受給することはできないでしょうが・・・。
まとめ
年収500万円の共働きだと、年収1000万円の1馬力と比較して現役時代には所得税で年40万円、退職後は老齢年金で年77万円も得することがわかりました。
現実的にはいずれの働き方にも他のメリット・デメリットがあるので一概にどっちが良いと結論できるわけでもないですが(例えば片働きなら専業主婦(夫)の側は年金の掛け金が免除されますし、子育ての面では手厚いでしょう)、収入の面だけで言えば共働きの方がお得になるのは明らかです。
我が家では2人ともそれなりに頑張って働き、55歳でアーリーリタイアを目指します!
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