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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

貯蓄型保険を解約! 払戻金を損してでも解約に踏み切った理由

2年間続けた保険を解約しました!

 昨日こんなツイートをしたのですが、妻との話し合いの結果、無事に保険を解約することに成功したので報告します。

 

 実はこのツイートの時点では勘違いがあって、私の契約では43歳時点で元本はほぼ回収できるようになっていました。70歳にならないと回収できないのは条件が異なる場合みたいです💦とは言っても34歳時点で解約したので思いっきり元本割れしていることに変わりはないんですけどね。保険って同じ商品でも条件が異なると色んなところが変わって来るので本当、複雑です(^^;

 

 あとこちらはついでですが、同時にもう一つ別の保険も解約しまして、これで私の加入している保険は火災保険や地震保険を除くと、生命保険(死亡保険)のみになりました! 月々の支払額も従来のおよそ4万円→0.6万円まで大きく下がり、家計負担は非常に軽くなりました!(※妻は別、私の分のみです)

 

どういう保険だったか・・・?

 私の契約していた商品は、オリックス生命が扱う「特定疾病保障保険With」の「終身・低解約払戻金型《10年》」でした。2年ほど前に住宅を新築した際、ファイナンシャルプランナーにライフプランをシミュレーションしてもらった流れで勧められるままに妻と共に加入したわけですが、毎月の保険料が3万円以上と高額であること、その後投資について真面目に勉強するようになり貯蓄型保険の利回りの悪さを知ったことで、今回解約するに至ったのでした。

 

 まず私の加入していたプランについて簡単に説明しておくと、

①保険期間:終身

②払込期間:10年

③保険金額:500万円

④保険料:31,045円

 つまり、10年間にわたって毎月31,045円の保険料を払い込み続ければ、それ以降は支払い不要となり終身500万円の保険額を保証しますよ、というものです。

 

 ではどういう場合に500万円がもらえるかというと、

①悪性新生物(がん)

②急性心筋梗塞

③脳卒中

④死亡

⑤高度障害

 ・・・の5パターン。

 このうち④と⑤については私が今も加入している生命保険と保障内容がかぶっています。生命保険の場合はたいてい高度障害にも保障がついていますよね。

 

 そして解約した場合の払戻金はと言うと、

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 このとおり、私の年齢が43歳に達するまでに解約してしまうと、解約時の払戻率がメチャクチャ低くなってしまうのです。

 

 貯蓄型の保険とはこういうもので、一定期間以上積立を継続しなければ元本割れしてしまうように出来ています。

 もちろん契約の段階ではそんなことわかっていて加入しました。うちの家計的には毎月3万円を支払ってもすぐに赤字に落ち込むことはないだろうというシミュレーションもしましたし。

 「10年間辛抱すれば生涯保障がついてくるんだから、単に貯蓄しておくよりは良いだろう」

 そう、確かに納得はしていたんですよ。・・・契約した時は。私はまだ34歳なので今この時点で解約してしまえば30万円程度の損失が確定していしまいます(実際には34歳~35歳の間なので、上の表にはあらわれない金額になっています)。しかし、それでもなお今すぐ解約すべきだと判断してこの決断に至りました。

 

損失を受け入れてでも早期解約するべきか否かの判断基準

 私が30万円の損失を受け入れてでも早期解約した理由は、下記の考え方に基づきます。

①もし34歳の今すぐ解約すると、30万円の損失が出る。(払込済金額が80万円程度なのに対し、返戻金は50万円程度)

②もし今すぐ解約せずに43歳まで払い込みを続けた場合、損失は出ない(厳密にはそこで解約すると0.9%の損失ですが、その程度の損失はないものと考えます)。

③ただし43歳まで掛金を払い続けた場合、あと9年間毎月31,045円の資金が拘束される。

④ということは、「頭金50万円+毎月31,045円」の積立投資で9年後に30万円以上の利益が期待できるかどうかが分水嶺になる。

 

 というわけで、いつものように複利効果シミュレーション|ファンド情報|投資信託・資産運用なら【さわかみ投信株式会社】でシミュレートしてみると、、、

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 低めに利回り3%で見積もっても、試算結果は449万円。64万円のプラスになることがわかりますね。30万円どころか倍の利益が期待できますので、まず解約した方が得だと判断しました。

 

そうは言っても病気は怖いんじゃ?

 この試算はあくまでも私が悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中のいずれも43歳までに発症しないことを前提にしています。確かにこの保険に加入していれば発症時には500万円もらえますから、これは都合の良い仮定のように感じるかもしれません。

 しかしですね・・・。

 

 最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]によれば、現在30代の人間が10年後までにがんに罹患する確率は、わずか0.6%です。↓

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 急性心筋梗塞と脳卒中については正確なデータが見つかりませんでしたが、過去の発症数を見るとがんの発症率と比較しても低いとしか思えません(^^;

 

 今や2人に1人ががんになるなんて言われていますが、上の表を見る限り発症率が劇的に上昇するのは70歳以降なんですよね(これは恥ずかしながら昨日調べるまで知らなかった!)。若いうちはほとんど発症しません。そんな低い確率にかけてがん保険に入る意味なんて私には見いだせないです。まさに「不幸の宝くじ」じゃないですか。

 

 また、がん治療にかかるお金は100万円未満である場合が多いようです。特殊な治療法を使えば別ですが、大抵は通院のみで高額療養費制度の対象にもなりますからね。その程度の金額であれば貯蓄でどうにでもなります。

 

 がん保険に入ることでがんが100%治るというのなら絶対加入しますけど、保険って結局はお金の保障でしかありません。であれば、一定以上の貯蓄さえあれば保険なんて不要という結論になるのは自然なのかなあ、と。

 まあそういうわけで私は今回この保険を解約するに至ったわけです。

 

 もしがんや脳卒中になったら運がなかったということで。万が一そうなったとしても、公的な保険や社会保険、最低限の貯蓄がありますし、妻が正社員なのも大きいです。また55歳を超えれば月々200万円以上の不労所得が入って来る予定にもなっています(というかそのために投資してるんですから!)。子どもの大学費用も積立NISAできっちり積み立てていますし、最悪の場合の生命保険だけは掛け捨てで加入しています。これだけのセーフティネットがあればどういうパターンでもまあ対応できる気がするんですよね。

 

 家庭によって事情は違うと思いますが、我が家には貯蓄型保険は馴染みませんでした。投資クラスタの方は同じような考えで貯蓄型保険を切り捨てているのをよく見かけますね。やはりインデックス投資の利回りを知ってしまうと物足りないですよ(^^;

 共働き家庭にとって、保険は掛け捨ての生命保険くらいで十分なのです。学資保険なんて論外なのは以前の記事のとおり!

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