英語多読したり投資したりFIRE目指したり

30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

アーリーリタイアで退職金はどれだけ減るのか?

 私は夫婦ともに55歳でのアーリーリタイアを目指しているわけですが、定年よりも早く退職すれば、当然退職金は減額されてしまいます。

 ところで私の勤務する会社では、給与規定が全社員に開示されています。そのため社員であれば誰でも自分の給与や退職金の計算方法を見ることが可能ですし、その気になれば自分の生涯年収や退職金を計算することも可能です。

 ならば、やってみようじゃないか!

 

 ということで、60歳で退職の場合と55歳アーリーリタイアの場合とでどの程度退職金額が変わって来るのか試算してみました。

 

 

1.60歳まで働いた場合の退職金

 細かい計算方法は書けないので省きますが、どうやらうちの会社の退職金は、

◎退職時の月給

◎勤務年数

◎退職時の役職

◎退職事由

の4つのファクターに大きく影響されるようです。

 まずは現在の定年である2045年3月31日に60歳で退職した場合の退職金を計算します。退職時の役職については今と同じとしておきましょう。多分ワンランクは上がっていると思いますが、皮算用になってしまったら悲しいので低めに見積もっておきます(^^; また、退職時の月給については平均的なスピードで昇進した場合の月給を予想で入れておきます。

 

◎退職時の月給 ・・・ 現状+10万円

◎勤務年数   ・・・ 35年

◎退職時の役職 ・・・ 今と同じ

◎退職事由   ・・・ 定年退職

 

 すると出た答えは、、、およそ1820万円!

 

 今後の定年延長や昇進・昇給スピード、退職金の計算方法の変更などによる変動は想定されますが、そんなものは考えようがないので無視です。

 まあ、これなら想定しているくらいの金額です。ちなみに退職金は分離課税でしかもスーパー優遇されているので所得税・住民税ともにほとんどかからず、私の計算では0円となりました。条件によってはかかってきますが、多くても数十万円程度になることがほとんどのようです。

【参考】No.2732 退職手当等に対する源泉徴収 |源泉所得税|国税庁

 

 

2.55歳まで働いた場合の退職金

 次に55歳で早期退職した場合の退職金を計算します。

 

◎退職時の月給 ・・・ 現状+9万3千円

◎勤務年数   ・・・ 30年

◎退職時の役職 ・・・ 今と同じ

◎退職事由   ・・・ 特別退職

 

 出た答えは、、、およそ1700万円!

 

 これは意外! なんと定年退職の場合と比べて120万円しか下がっていません

 こうなった理由は大きく2つ。うちの職場では

①50歳を超えると給料の伸びが途端に鈍化する

②55歳以上で退職した場合は「特別退職」扱いとなり、退職金が2%~10%加算される

 ためです。

 

 しかし55歳と60歳とで月給に7千円しか差がないのか・・・。年功序列も少しはマシになっていると言って良いのかどうか。どちらかというと大きいのは特別退職による+10%の方ですね。

 

 

 

 

3.50歳~60歳の年齢と退職金額との対応表

 

f:id:midorinekox:20190123215103p:plain

 50歳~60歳それぞれで退職した場合の退職金見積もりは、上図のようになりました。

 目を引くのが54歳~55歳の上がり具合ですね。なんとこの1年だけで300万円近く増えています! 理由としては上述の「特別退職」適用が55歳以降であり、54歳までは「自己都合退職」となってしまうためです。

 

 また54歳までは毎年コンスタントに50万円ほどずつ増えてていくのに対して、55歳を超えると成長は鈍化し、毎年10~20万円程度しか増えなくなることがわかります。頭打ちってやつですね。

 

 

 

4.まとめ

 実際に計算してみた結果、一番得なのはやはり55歳で退職することだと感じました。MAXに近い退職金を得ながら自分の時間を早めに持つことができる、もっともバランスの良いアーリーリタイア年が55歳です。

 まあ、この結果になることを想定して55歳退職を目指していたわけではなく、全くのたまたまなのですが(^^; 会社によって退職金の計算方法なんて違うでしょうし、定年が65歳になってしまったら普通に考えて早期退職加算も55歳から60歳に延びてしまうでしょうし、アーリーリタイアで影響を受けるのは退職金だけではなく厚生年金とかもあるわけですし、一概には言えません。

 それでもこれはもう神様が私に「55歳で仕事をやめなさい。さすれば道は開かれん!」と宣託してくれていると解釈するしかないですねw

 

 とりあえず今は、私も妻も55歳で退職すれば2人とも1700万円ずつ退職手当が貰えるという見込みで間違いありません。あとは55歳~65歳の公的年金支給開始までの空白期間をどのように埋めるかが大事ですね。退職金を切り崩すだけでは彩りある生活は望めませんし、我々が目指している世界一周旅行なんて夢のまた夢になってしまいます。

 ↓国内旅行も楽しいけどね(^^; 結婚前に妻と「死ぬまでに47都道府県を回ろうね」と約束しているので、ポイントの付く楽天トラベルでそっちのノルマも達成したいのです。妻の部屋には、まだ15都道府県くらいしか色の塗られていない白地図が飾られています。退職までには埋めたいなあ。

 

 実際には私が61歳の時に妻が65歳になり年金支給が開始されるため、完全な空白期間は私の退職~妻の年金支給の5年間になります。現在のプランでここを埋めることが実現可能なのかどうか、慎重に吟味する必要があるようです。

 

 あ、ちなみにいくら投資大好き人間の私とは言え、退職金を投資に使うのだけはあり得ない愚行だと思っています。投資とは長い時間をかければかけるほど成功しやすいものなのに、退職時からの投資ではいくらなんでも遅すぎます。失敗して大損失を被るのがオチですよ。


◆◆退職金貧乏 定年後の「お金」の話 / 塚崎公義/〔著〕 / 祥伝社

 

 老後資金を作るのが目的なのであれば、若いうちから節約に励み浮いたお金でインデックス投資をするのが一番安全です。

 アーリーリタイアは一朝一夕では成りません。十年二十年先を見据え、綿密に計算を行って初めて成功するものだと知りましょう。まずはSBI証券 でiDeCo口座と積立NISA口座を作り、毎年満額を積み立てるのが最初にやるべきことです。

 

 ↓クリックしていただけると非常に励みになります!

人気ブログランキング