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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

私が投資対象に株価指数CFDとトラリピを選択しなかった理由

 

はじめに

 ↓の記事で書いたように、私は今後のインカムゲインを得る手段の1つとして、トラリピを検討にいれていました。

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 また同様に、記事にまではしませんでしたが、株価指数CFDを利回り10%程度で回した場合、トラリピの場合と同程度のリスクになることを調べていましたので、そちらも投資手段の1つとして活用するかを検討していました。

 

 しかし一方で↓こういう記事を書いているように、そこまでのリスクをとって何が何でも20年後に年間240万円以上の配当金を得る必要はないのかもしれないという思いもあり、昨年時点では今後の投資について決めかねている状況でした。

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 そして年が明けた現在、一つの結論を出したことを報告させていただきます。

 

株価指数CFDもトラリピも(現時点では)やらない

 結論は、株価指数CFDもトラリピも現時点では選択せず、単純に高配当株投資を主軸にするというものです。「現時点では」という注釈がついているのは、今後世界同時株安なんかが起きた場合、リターンに対するリスクが極端に低くなる可能性があるためです。そういった場合はさすがに勝負に出るかもしれません。

 

 さて、私が株価指数CFDとトラリピをやらないことに決めた理由は以下の2つに集約されます。

 

理由1:リスクが高すぎる(株価指数CFD、トラリピともに。特にトラリピ)

 上でリンクを貼った自分の記事の中から引用します。(※当時の私はバリュー株投資を高配当株投資とイコールの意味だと勘違いしています(^^; 恥ずかしいですね💦)

 (例えとして適切かはわかりませんが)、バリュー株が鉄道や自動車ならばトラリピは飛行機のようなもので、万が一の事故が起きた時には壊滅的な打撃を受けますが、その可能性は極めて低く事故さえ起きなければ目的地(アーリーリタイア)までたどり着くための時間をグッと短縮してくれる力を持っています。

 トラリピ(や株価指数CFD)は10%という驚異的な利回りを期待しながら、リーマンショック級の暴落が来たとしても耐えられるリスクで運用することができます。まさに飛行機級のスピードで資産を増やすことが可能なのです。

 しかしながら、リーマンショックを超えるレベルの大暴落(トラリピの場合は円高)が万が一起きてしまった場合、ほぼ全資産を吹っ飛ばすことになってしまうのです。これはまさに飛行機事故。誰も生き残ることはできません。

 

 また、トラリピに関してはハーフ&ハーフという設定を取ることでさらに安定した利回りが期待できるのですが、その場合は円高ではなく円安に大きく振れた場合も同様に全資産が吹っ飛びます

 

 私がアーリーリタイアする20年以内に事故が起きた場合も悲惨ですが、それ以降に起きた場合はもっと悲惨で、仕事を辞めて労働収入の途を失った状態でそんなことになれば目も当てられません。将来的には超円安になるとも言われる中で、高いリスクを払って20年間以上も運用を続けていける自信は私にはありません。

 

 老後を穏やかにすごしたいから投資をいているのに、引退してまで市場の動向にいちいちビクビクしていたら本末転倒ですよね(^^; 精神衛生上良くないのです。

 

理由2:利回りは下がる可能性がある(株価指数CFD、トラリピともに。特にトラリピ)

 株価指数CFDの利回り(価格調整額)は下がる可能性がありますし、トラリピの利回り(決済回数)も変動する可能性があります。

 特にトラリピについては危険だと思います。なぜなら一定の値幅にトラップを仕掛けるというトラリピの性質上、いくら広範囲にトラップ幅を設定したとしても長期運用するとどうしてもレンジがトラップ幅からズレる可能性が高くなるからです。さらにリスク分散のために通貨ペアを分散すればするほど逆にズレのリスクは高まり、せっかくトラップを仕掛けても決済されずに含み損だけを抱え続けるという状況に陥る可能性があるのです。この場合は損切してトラップを仕掛け直せば良いのですが、そうなれば当然利回りは10%より落ちることとなり一撃死のリスクをとってまでトラリピを選択した理由がなくなります。

 

 コンスタントに10%の利回りが計算できるのであれば良いのですが、そうではないんですよね。理由1と理由2を合わせると、リスクとリターンとが釣り合っていないとまとめることができます。

 

理由3:自分に万が一のことがあった場合困る(株価指数CFD、トラリピともに)

 そして一番の決め手がこれです。

 株価指数CFDもトラリピもいずれもレバレッジのかかった運用であるため、高配当株やETFのみの現物投資と比べてよりシビアなメンテナンスが必須です。自分が元気ならばこのあたりは問題ないのですが、万が一自分に何かあった場合はどうでしょう? 残された家族は、果たして自分の後を継いで上手く運用を継続できるでしょうか? 普段から投資に携わっている人なら問題ないかもしれませんが、一般人はそうではありません。画面の操作方法がわからないばかりか、いったい何にいくら投資しているのかすらわからない場合がほとんどなのではないでしょうか。

 

 そういうことを考えた時、株価指数CFDやトラリピのような、ほったらかしにできない投資はあまりにリスクが高すぎると思うのです。高配当株やETFであれば、いくら世界恐慌に見舞われようが企業の倒産さえない限り半永久的に配当金/分配金を生み出し続けてくれるのに対し、レバレッジ投資は最悪資産を全部吹っ飛ばす恐れがあります。市場暴落時に逃げる手立てを持たない人に運用を任せることなんてできませんよね💦それは無責任というものです。

 

 最悪、「自分が死んだときは画面をこう操作して全部の資産を売れ」と配偶者に遺言を残しておくことはできますが、資産を売却するくらいならそれこそ最初から現物株を買っておいて自分の死後もホールドするように遺言しておく方を選択します(^^;

 

まとめ

 このように、私はリスク・リターン・運用の難易度の3点を考えて株価指数CFDとトラリピは投資対象に選ばないことを決めました。もちろんこれらの投資が悪いと言うわけではなく、家庭環境や人生の目標によって正解は変わって来るでしょう。私自身、今はこんなこと言っていますが、市場が暴落したら手のひらを返してイギリス100にドカンと投資するかもしれませんしね(^^;

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