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30代からの投資でアーリーリタイアを目指す記録。日本に拘りはなし。

読んだ者と読まざる者との差

 悲しいけどこれ、事実なのよね

『まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」』を購入しました。


まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 [ 小山鹿梨子 ]

 

 あの名著に漫画版があるなんて知らなくて、楽天で発見した2秒後には手が勝手にポチっていました。衝動買いの癖を直さないから私は常に金欠なんですよね(我が家は財布は1つでお小遣い制。きついけどこれこそ最強の節約術!)。

 

 身も蓋もないですが、この本の内容をまとめると、

労働者「うぉぉおおおおおお!!!!(年収300万円)」

富裕層「ポチっ♪ (年収3000万円)」

 ということになります。

 

 悲しいけどこれ、事実なのよね・・・(´;ω;`)

 

 原作は言わずと知れた大ベストセラー『21世紀の資本』です。


【送料無料】 21世紀の資本 / トマ・ピケティ 【本】

 こんな6,000円もする本がバカ売れするんですから、実は私以外はみんな好景気なんじゃ?って思わなくもないですが(^^;、それだけ世界中の人たちの金融リテラシーが上がっていることの現れなんじゃないでしょうか。格差社会に対しての関心の高さの裏付けとも言えるでしょう。

 

 ただこの本、専門用語がちりばめられてまるで学術書のように読みにくい上に700ページもの大長編なので、買ったは良いけど挫折する人だらけといういわくつきの名著でもあります。私も最後の方は流し読みでしたね・・・。結局データを丹念に追っているだけで結論は一つしかありませんので、別に読み切らなくても良いのだと自己正当化しておきましょうw

 

 その点、漫画版は読みやすくて良いですねー。絵柄も可愛いし簡単に読破できます。

  とは言え内容は骨太です。金持ちはもっと金持ちになり貧乏は貧乏からなかなか抜け出せない理由が、ポップでありながら残酷に描写されていくのですから。そんな「持つ者」と「持たざる者」との超えられない壁と、その壁を乗り越えようとあがく「持たざる者」の姿は現代社会の我々そのものです。

 

 

 

唯一にして絶対の公式r>g

 本書のハイライトはこのグラフに集約されていると言っても過言ではありません。

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 有名な公式、r>gです。

 過去の歴史を紐解くと、どんな時代であっても資本収益率(r)は経済成長率(g)より大きいのです。つまり蓄積された富は、労働で得られる富よりも成長が早いことを意味します。結果として、もともとお金を持っている富裕層はますます金持ちになり、貧乏人が富裕層に追いつくことは困難なのです。

 そしてこの差は決して逆転することはありません。これまでずっとそうだったのです。これからだってそうでしょう。これは論理的必然ではなく歴史的事実です。

 

 じゃあ貧乏人が貧乏を抜け出し富裕層に入るにはどうすれば良いか?

 

 

 

投資しなければ実現できない

 ピケティは「格差をなくすためには世界中が協調して累進課税制を課せば良い」と言っていますが、それは現実的ではありません。一国でも協定を破ればそこがタックスヘイブンになり、富裕層に逃げ込まれてしまうからです。

 その理想が現実化しないのであれば、我々にできることはと言えば、「富裕層の真似をする(=投資する)」ことくらいしかないじゃないですか。

 そう、奪われる側から奪う側に回るしかないのです。

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 出典:『バトルロワイアル』2000年

 

 現実はこんなもの。

midorinekox.hatenablog.com

 

 ピケティが言うようにもともと持っている者の方が雪だるま式に資産を増やしやすいのですから、我が家のようなド中流家庭が富裕層の仲間入りをするのは困難です。私と妻の代では金融資産から年間300万円のCFを得られるレベルまで達することができれば望外の成果だと言えるでしょう。だって設定している目標は20年後の150万円/年なのですから。

 

 しかし時代は続いていきます。子どもへ、そして孫へ。我々の代で種を植え、子どもにも若いころから経済に興味を持たせて親子で長期投資を継続する。何代か後にはきっと我が家系も富裕層の仲間入りをしていることでしょう。

 きっと・・・そう、きっと・・・。

 

 

 いつぞやの不吉なツイートが

 

 貯蓄から投資への経済感覚の変化を肌で感じたい方はぜひ一読をおススメします。ピケティの原著が読めなくても、この本なら簡単に入って来るので。本書を読んだ人と読んでいない人とのお金を稼ぐことに対しての感覚の差は、それこそ超えられない壁になるでしょう。

 真面目に働いて労働賃金を得るのが普通であるという時代は、そろそろ終焉の時を迎えそうです。

 


まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 [ 小山鹿梨子 ]

 



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