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経済的BATNAのない会社員はマジでヤバい

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終身雇用制はすでに崩壊している

 日本を代表する大企業であるトヨタの社長が終身雇用はもう難しいと断言したように↓

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか:日経ビジネス電子版

古き良き日本型の雇用制度はすでに崩壊していると考えて良いでしょう。

 

 いやいやトヨタがそう言っているだけで、他の大企業ならまだまだ安心だと高をくくっている人もいるかもしれませんが、2019年のリストラ数は6年ぶりに1万人を超えていますし、リストラを断行した企業の中にはLIXILグループやキリンホールディングスといった誰もが認める大企業も名を連ねています↓

【2019版】大規模リストラを敢行した企業をまとめてみた|働き方を考える|note

 

 このように、大企業に就職すれば定年まで安心して勤められるという旧態依然とした考え方は、現代日本ではもはや通用しないのです。

 

BATNAの大切さ

 ところで、皆さんはBATNAという言葉を知っているでしょうか?

 BATNAは「バトゥナ」と読み、Best Alternative to Non Agreementの略です。交渉学の領域の単語であり、一般には馴染みがない言葉なので初めて聞いた人もいるかもしれません。

 

 なんだか難しそうですが、要は「交渉が決裂した場合の保険」のような意味と考えて差し支えありません。

 例えば引っ越しをする際は複数社から見積もりを取るのが基本ですよね。そしてA社から「10万円」という価格を提示されてたのだとすれば、B社との交渉では少なくとも10万円未満の価格が提示されるまで妥結する必要はありません。だって、仮にB社との交渉が決裂したとしても10万円出せばA社との契約は成立するのですから、こちら側としては強気に「9万円でどう?」「せめて8万円までは下げてもらえないと!」などとB社に対してさらに踏み込んだ交渉ができるのです。

 

 この場合、A社からあらかじめ取っていた相見積もりがBATNAにあたります。BATNAがあったからこそ、B社に対して強気に交渉できるわけですね。

 

1つの会社に依存することの危険性

 これを我々会社員に当てはめてみると、どうなるか。

 多くの会社員のように給与の支払元が勤め先の会社のみだとしたら(=BATNAがない状態だとしたら)、どれだけ労働条件や労働環境が悪化したとしても労働者は会社にしがみつき続けるしかないのです。そうしなければ生計を立てられないのですから当然ですよね。

 圧倒的に会社>>>個人なんですよ、力関係が。

 これは危険な状態です。給料が下がったり残業が増えるくらいならまだしも、有無も言わせず首を切られてしまえば途方に暮れることになってしまいます。

 

 まあ一応、管理職の不当な行いに対抗するためには労働組合に入る手も考えられますが、↓の記事のとおり、労働組合は下手すると加入するメリットよりもデメリットの方が大きい場合もあるので、必ずしもそれが適切な選択だとは私には思えません。

www.midorineko.work

 (ところで、r>gの不等式を知っている人で労働組合に入ってる人ってどれくらいいるんでしょう? 私は「労働組合に入る=永遠に労働者側の立場に立つことの宣言」だとすら思っているんですけど・・・どうなんでしょう。逆に労働組合を途中で脱退した人のうちの何割かは、資本主義の真実に気づいて組合活動が馬鹿らしくなった人なんじゃないかとも思ってます)

 

 すみません、話が逸れました(^^; とにかくここで言いたいことは、会社員にとって大事なのは今の会社でどれだけ出世するかとか、給料を上げるとかではなく、会社への依存度をいかに下げるかってことです。

 

会社員にとって大事なのは経済的BATNAの形成

 というわけで、会社員にとって大事なのはいかにBATNAを形成するか。方法はたくさんあります。

 

 例えば株式投資や不動産投資によって資産を増やすこと。

 例えばブログやyoutubeにチャレンジして副収入を得ること。

 例えばプログラミング技術や英和翻訳技術を磨いていつでも転職したりフリーでやっていったりできる能力を手に入れること。

 

 どういう方法でも良いですが、これらに取り組むことで経済的BATNAを形成することができれば、現会社への依存度はグッと下がります。するとどうでしょう。今まであれだけ強大に見えていた会社の管理職たちが、とんだ小物どもに見えてきませんか?w

 

 給料下げるぞ! 残業しろ! 首だ! と怒鳴られようが、こちとらまったく痛くありません。

「そんなこと言うなら辞めまーす」と諸手を振って会社を後にすることさえ可能です。それも自分の好きなタイミングで。

 現会社からの収入に生活が依存していないなら、力関係は個人>>>会社なのですから、こちら側は会社との交渉のテーブルにすら座る必要がないのです。

 

 こんなにも大事なBATNAの形成なのに多くの人がやろうとしないのが現実で、彼らは今日もまた満員電車で首を垂れ、死んだ魚のような目で会社へと出勤しているのです。

 

 相手を(会社を)変えるのは難しいですが、自分を変えることは簡単です。明日からではなく、今日からBATNAの形成にチャレンジし、会社からの自由を勝ち取りましょう。

 

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